伊予鉄道は7月19日、松山市の鉄道、バス、タクシーで利用できるICカードシステム「ICい〜カード&モバイルい〜カード」を発表した。FeliCaチップを内蔵した専用カード「ICい〜カード」のほか、NTTドコモのiモードFeliCa対応携帯電話で、松山市の鉄道、バス、タクシーに乗車できる。7月30日以降ICい〜カードを発売、8月23日からサービスを開始する。
携帯電話で公共交通機関へ乗車ができるシステムとしては、すでにJR東日本が「モバイルSuica」を発表済み。2006年1月から、NTTドコモとauのおサイフケータイでサービスを開始する予定だが、実際にサービスを提供するのは「ICい〜カード&モバイルい〜カード」が全国初となる。
利用できるのは伊予鉄道の電車、バス、伊予鉄タクシー。対応機種はムーバP506iC、SO506iC、SH506iCと、FOMA F900iC、F901iC、SH901iC、N901iC、F901iS、SH901iS、N901iS、P901iS、D901iS。「メニューリスト」−「地域別メニュー」−「四国」−「交通/地図/旅行」−「伊予鉄Navi」からiアプリをダウンロードし、チャージすると使えるようになる。
2006年以降は駐車場や観光施設など、交通機関以外へも展開される予定だが、電子マネー「Edy」や「Suica」などとの乗り入れについては未定。また、ICい〜カードは11月1日から定期券タイプが発売されるが、モバイルい〜カードでは定期券としての利用はできない。また、モバイルい〜カードは大人用のみで、小児用には対応していない。
ICい〜カードとは? |
い〜カードはFeliCaチップを内蔵したICカードで、氏名、年齢、性別、住所、電話番号などを登録する「記名式」と、個人情報の登録が不要な「無記名式」の2種類。 無記名式では、前払いのチャージ金額のほか、デポジット500円が必要となる。記名式は、デポジット料金が免除されるほか、紛失した場合には残高が保証されて再発行されるメリットがある。 現在伊予鉄道(電車、バス)では磁気式カードを運用しているが、順次ICい〜カードへの切り替えを進める。磁気式カードは2006年10月まで利用できる。 |
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