オリエントコーポレーションとイクスピアリは3月28日、非接触ICを利用したクレジット決済サービス「PayPass」を導入すると発表した。4月から、千葉県にある複合型商業施設「イクスピアリ」内のほぼ全店舗で、PayPassを使って決済できるようになる。
イクスピアリとオリコが提携して発行するクレジットカード「イクスピアリカード」のMasterCardブランドカードに、PayPass機能を搭載する。4月から募集を開始する新規会員にはPayPass機能付きのカードを発行するほか、イクスピアリカード既会員(約5万人)にも、PayPass機能付きのカードを配布する。
PayPassは、米MasterCardが展開する、非接触ICチップを利用した小額決済サービス。米国では2005年の1年間で500万枚以上の対応カードが発行され、コンビニエンスストア、ハンバーガーショップ、映画館、ガソリンスタンドなどを中心に対応店舗も増えている。交通乗車券として使う試みも進められており、米国ニューヨークの地下鉄や、台湾高雄市の交通乗車券システムへ導入するための実証実験が行われている。
2003年には米国ダラスで、Nokiaが開発したPayPassを組み込んだ携帯電話を使って決済を行う実証実験も行われた(プレスリリース)。この時Nokiaは、PayPass機能を内蔵した携帯電話500台と、既存の携帯電話でPayPass機能を利用できるようにする「SmartCover」1500台を提供している。
日本では、2005年12月より伊藤忠エネクス系列のサービスステーションで、カーエネクスイツモカード会員を対象にPayPassの実証実験を行っている。
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