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» 2006年08月24日 22時45分 公開

5分で決済完了――手軽さでユーザーを増やす「携帯電話小額決済」とは韓国携帯事情(1/2 ページ)

コンテンツの購入代金を、携帯電話の利用料金とまとめて支払うことが一般的な韓国。しかし、未成年の住民登録番号盗用などが原因となって本人確認の重要性が増している。

[佐々木朋美,ITmedia]

 韓国で一般的な決済方法の一つに「携帯電話小額決済」がある。本人確認さえできれば誰でも気軽に利用できるため、オンラインサービスの小額の支払い、例えばゲームアイテムやオークションサイトのポイント(電子マネー)購入において便利に利用されている。この携帯電話小額決済の仕組みや現状、問題などについてお伝えする。

携帯電話小額決済とは

 携帯電話小額決済というのは韓国ではごく一般的な決済方法で、その仕組みは決済額が携帯電話料金と一緒に請求されるというもの。同様の仕組みは日本国内にもあり、KDDIの「まとめてau支払い」(2004年5月12日の記事参照)や、ドコモの「ケータイ払いサービス」(2005年6月30日の記事参照)、「DCMX mini」(2006年4月4日の記事参照)などがある。

 日本では通販サイトなど物販分野での利用が多いが、韓国ではゲームアイテムや電子マネーの購入など、オンラインサービスの課金方法として普及している点が違うといえるだろう。

 携帯電話小額決済はあくまで小額決済のため、利用額に上限が設けられている。その金額はキャリアごとに異なっており、SK Telecom(以下、SKT)およびKTFは12万ウォン(約1万4500円)、LG Telecomは15万ウォン(約1万8100円)までだ。この限度額は、携帯電話小額決済の好評に伴って次第に上昇してきた。今後も引き続き好評を得ていくようなら、上限が引き上げられる可能性がある。

 この決済方法はオンラインゲーム内でのアイテム購入が中心だが、徐々に利用できる分野が広まり、音楽や動画、ウイルス対策ソフトなどの購入で利用するケースが増えている。こうした利用シーンの広がりは、利用層および市場自体の拡大に直結する。2005年時点での携帯電話 小額決済市場は約8500億ウォン(約1022億616万円)規模に達し、2001年の約890億ウォン(106億7096万円)に比べて約9倍以上の伸びを示している。

 韓国で携帯電話小額決済が登場したのは2000年7月のこと。現在では携帯電話小額決済の最大手となったDanal「Teledit」が始まりだ。

 韓国では音楽にしろ映像にしろ、デジタルコンテンツをP2Pなどで無料で入手する人が多く、コンテンツ提供側の悩みの種となっていた。この利用傾向は次第に有料化へと向かっているが、これは企業や各種団体が地道な呼びかけや活動を行ってきたことに加え、手軽な決済方法としてTeleditのような存在があったことも功労者の一つとして挙げられるかもしれない。

 現在Teleditを利用するWebサイトは約5000以上になるほか、すでに台湾と中国の企業でも採用している。

「携帯電話小額決済」を実際に試してみる

 それでは実際に携帯電話 小額決済を行ってみよう。ここでは人気のコミュニティサービス「サイワールド」で電子マネーを購入する際の手続きを紹介する。

 まずWebサイト上で、購入する手続きを行う。携帯電話番号を入力しキャリアを選択した後、韓国国民には必ず与えられている「住民登録番号」を入力する。その後、SMSで端末に6桁の承認番号が送られてくるので、これを3分以内に入力すれば決済手続きは完了だ。ここで決済した額は、基本的に次月の携帯電話料金と一緒に請求される。

Photo まずは購入する電子マネーの額や、決済方法などを選択
Photo 次に電話番号を入力しキャリアを選択し、住民登録番号を入力する(左)。その後、携帯電話に承認番号が記載されたSMSが送信されてくる(右)
PhotoPhoto 送られてきた承認番号を3分以内に正確に入力する(左)。すると、決済完了のSMSが届く(右)
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