KDDIは、携帯電話の販売価格について、新規契約時と機種変更時の価格差を是正していく方針だ。1月27日の第3四半期決算で小野寺正社長が話した。
「これまで新規価格を優遇してきたが、機種変更をそれなりの価格でできるようにしたい」(小野寺氏)
KDDIのリテンション対策(ユーザーの固定化)強化策の1つ。2006年夏にも開始される番号ポータビリティを控え(2004年12月24日の記事参照)て、携帯各社はユーザーの囲い込みに必死だ。ドコモなどは家族割引などの割引サービスを拡充したり(2004年11月26日の記事参照)、家族間のメール料金を無料にするなどの施策を採っているが(2004年9月1日の記事参照)、KDDIはこれには追従しない考え。
リテンション対策強化について問われた小野寺氏は、「今の段階では、ドコモのブランド力が強い。auのブランド力向上が重要」と、ブランド力でユーザーをつなぎ止める考えを示した。
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