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Qualcomm、Openwaveと提携。BREWへ移植
OpenwaveのブラウザおよびメッセージングソフトウェアをQualcommのMSMチップ上で動くBREWアプリケーションとして移植していく。
米Qualcommと米Openwave Systemsは2月15日、仏カンヌで開催中の「3GSM World Congress 2005」にて、W-CDMA(UMTS)携帯電話機開発において提携を発表した。
Openwaveのブラウザおよびメッセージングソフトウェアを、QualcommのMSMチップセットにBREWアプリケーションとして移植。これまで端末メーカーはMSMチップセットとOpenwaveのソフトウェアを別個に購入し自社で統合を行っていたが、今後はMSMチップセットを購入するとソフトウェアも付いてくることになる。これにより、端末開発の期間短縮とコスト削減が可能となる。
同様の試みは、Microsoftとも実施している。MSMチップセットにはWindows Media技術も組み込む計画だ(2004年9月24日の記事参照)。
移植は、まずQualcommのW-CDMA用チップセット「MSM6250」について行われ、W-CDMA市場をターゲットとしていく。
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