警察庁は、いわゆる「振り込め詐欺」の被害状況を発表した。2005年1〜2月の認知件数、被害総額、検挙件数などが明かされている。
それによると、「電話を利用して親族、警察、弁護士などを装い現金を預金口座に振り込ませる詐欺、恐喝事件」は、1月に1149件、2月に605件あった。被害総額は合わせて22億8358万6200円。検挙件数は1月に78件、2月に96件。
詐欺の文言も分類されており、1位は「交通事故示談金名目」で824件。2位が「サラ金など借金返済名目」で171件、3位が「身代金目的誘拐など」で98件。なお、「そのほか」が651件ある。
被害者の年齢や性別構成も公表されており、男女比ではほぼ2:8。もっとも被害を受けているのは、50歳代女性の28%であることが分かる。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 1% | 2% |
30代 | 0% | 6% |
40代 | 1% | 15% |
50代 | 5% | 28% |
60代 | 5% | 16% |
70代 | 5% | 10% |
80代以上 | 2% | 4% |
計 | 19% | 81% |
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