ターゲットは30代〜40代のビジネスマン〜ビジネスFOMA「M1000」(2/2 ページ)
ついに登場したビジネスFOMA。想定するユーザーは「30〜40代のITリテラシーの高いビジネスマン」だという。ビジネス向けFOMAに必要な機能とは何か? ドコモがM1000で目指すところを探る。
NTTドコモでは、企業向けのリモートアクセスサービスとして「ビジネスmoperaアクセスプロ」を提供している(1月19日の記事参照)。M1000とmopera Uを組み合わせると、M1000が設定したISPのメールサーバにダイヤルアップし、新着メールの確認・受信が行えるが、ビジネスmoperaアクセスプロでも、同様のサービスを社内のメールサーバーに対して行える機能を提供予定だ。「現在ビジネスmoperaアクセスプロに加入していただいている企業には、無償アップグレードを考えている。時期的にはM1000の投入の頃になるだろう」(NTTドコモ)
N900iLとは競合しない
NTTドコモの法人向けFOMA端末といえば、「FOMA N900iL」がある。FOMAと無線LANのデュアル対応端末で、無線IP電話として企業の内線子機になることを想定した製品だ。
「今のところ、M1000でのVoIPは考えていないので、PASSAGE DUPLEXの子機になることもない。だから、そこでN900iLとM1000は棲み分けできるはず」と田中氏は話す。「N900iLとM1000とはまったく違うもの。(M1000は)機能的にはフラグシップだ。考えられるさまざまな機能を盛り込んで、“ビジネス携帯”のニーズを探っていく」(田中氏)
「戦略的なことなので詳しくは話せないが、モトローラとしか話していないということはないし、別にSymbian OSに限って、OSしばりをしたということはない」と田中氏が述べるとおり、M1000はあくまで“第1弾”の製品だ。「法人部分の強化は重要課題。ミリオンセラーにはならないだろうけれども、スマートフォン市場を拡げていきたいと考えている」(田中氏)
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