エイチアイは4月21日、アプリックスと戦略的事業提携を結び、エイチアイの実施した第三者割当増資をアプリックスが引き受けたことを発表した。両社は今後開発・実装面での連携を密にし、「共通の顧客に対して、Mascot CapsuleとJBlendを融合したような製品を提供していく」(エイチアイ広報部)としている。
エイチアイは3月30日付けで第三者割当増資を行い、アプリックスはエイチアイが発行する新株式1500株を、1株あたり6万8750円、総額1億312万5000円で引き受けた。これにより、アプリックスはエイチアイの株式を6.6%保有することになった。さらに、アプリックスがエイチアイに取締役を派遣することも決定している。
エイチアイは携帯電話向けソフトウェア3Dエンジン「Mascot Capsule Engine Micro3D Edition」の提供で知られる。ゲームなどの3D描画だけでなく、メニュー画面の3D描画などにも採用されており、国内メーカー製の携帯電話端末で高いシェアを誇る。アプリックスは、組み込み機器向けのJavaプラットホーム「JBlend」を提供している。
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クオリティは「PS2に近づき、ドリームキャストレベル」。各種ハードウェア3DチップとCPUに対応し、APIも世界標準であるOpenGL-ESやJSR184に準拠する。国内のデファクトを握った3Dエンジンは、海外展開をにらみ多彩な環境へ対応する。
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