2015年7月27日以前の記事
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モバイル向け「衛星放送」の意義と勝算──モバイル放送キーマンが語るワイヤレス業界のこれから(4/4 ページ)

モバHO!は、モバイル市場に特化した衛星放送サービスだ。地上デジタル1セグ放送など、モバイル向け放送の話題が多く取り上げられる昨今、先行するモバイル放送はどのように普及を進める戦略なのだろうか?

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モバイル放送はユビキタスなメディア

ITmedia 来年には携帯電話端末も投入、となると期待は膨らむわけですが、それ以外の市場向けはどうでしょうか。例えば北米では、シリウスやXMなどクルマ向けの衛星ラジオサービスが好評ですが。

溝口 クルマ向けはバッテリーの問題を持たないということもあり、モバイル放送にとって重要なマーケットのひとつです。すでに専用の受像端末を投入しており、カーナビ一体型やカーオーディオ一体型端末の投入も検討しています。

ITmedia カーマルチメディア市場では、リアエンタテイメントシステム(後部座席に座った人が楽しめるようなコンテンツやシステム)市場の成長が期待されていますが、このあたりにも期待できそうです。

溝口 そうですね。現在はカー用品店やカーディーラーなど、販路の開拓もあわせて重要視しています。また、クルマ以外のユニークなモビリティとしては船舶向けがありまして、こちらは専用データ放送の実験を行っています。

ITmedia 2005年下期にはANA国内線のインフライトエンターテイメント(IFE:In-Flight Entertainment)にもなるという発表がありました。モバイル放送は、まさに「あらゆるモビリティが対象」になっていきますね。

溝口 我々は全国どこでも使えて、ユビキタスな放送サービスになることを目指していますから、“受信できるモビリティ”を増やしていくことは重要です。専用端末の拡大ももちろんですが、一般ユーザーが端末を切り替えて使えるCFカード型やUSB型のチューナーユニットの開発もしていきたいと考えています。

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