おサイフケータイで開閉できる玄関錠に後付けタイプが登場
FeliCaチップを利用し、扉を開閉できる玄関錠が発売される。新築マンションでなくても、既存のシリンダー錠に後から取り付けられる、スタンドアロンタイプだ。
アルファ、KESAKAシステム、コネクトテクノロジーズの3社は7月20日、NTTドコモのiモードFeliCa対応携帯電話(おサイフケータイ)で開閉できる玄関錠「エントリーロック」を発表した。
FeliCaの共通領域を利用
FeliCaチップ内の共通領域を使用した独自IDである「kesaka-ID」が書き込まれたおサイフケータイを、玄関の鍵として利用できる。おサイフケータイのほか、FeliCaチップを内蔵した専用の鍵カードも利用可能。
おサイフケータイを鍵として利用できるマンションは、福岡市博多区のマンション「ジョイナス吉塚」などですでに稼働しているが(2004年11月11日の記事参照)、エントリーロックは既存のマンションや一戸建ての扉にも取り付けられるのがポイント。「マンションで利用されることの多いレバーハンドルタイプの扉であれば、7〜8割のものに取り付けられる」(KESAKAシステム)
スタンドアロンタイプの廉価版
エントリーロックの販売価格は6万8000円、月額の維持費用はかからない。
KESAKAシステムが、ジョイナス吉塚などに提供している「KESAKAサービス」のフルサービスでは、合鍵の発行や、解錠通知、鍵の閉め忘れを携帯で確認するといった、ネットワークを利用した機能が利用できるが、エントリーロックはスタンドアロンタイプで、通信機能を持たないため、基本機能は扉の開閉のみに限られる。
エントリーロックはNTTドコモのみの対応だが、「今後は他キャリアの携帯へも対応していく予定」(KESAKAシステム)という。
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