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ボーダフォン、2005年度第1四半期の経営指標発表
上場廃止したボーダフォンが、決算内容に代わり経営指標を発表した。プリペイド比率は変わらず11%。サービス収入は前年同期比で4.1%減少した。
ボーダフォンは7月25日、2005年4月〜2005年6月(第1四半期)の主要経営指標を発表した。
契約者数は四半期で7万4100減少し、1496万6600。ただし6月は単月で純増している(7月7日の記事参照)。うち3G携帯電話の契約数は、38万2200増の129万9400となった。全体に占める割合は、8.7%に増加した。
またプリペイド携帯電話の割合は、2005年3月末から変わらず11%。
ARPUは減少しており、6月末の総合ARPUは5940円。ただし「解約顧客のARPUを、新規加入顧客のARPUが上回っているため、減少率は低下」(ボーダフォン)している。契約形態別で見ると、6月30日までの12カ月間合計で、プリペイド携帯電話が3万252円、ポストペイドで7万7573円となっている。
電気通信収入から事務手数料などを除いたサービス収入は、契約者数の減少、ARPUの減少により対前年同期比で4.1%減少。サービス収入のうち、データ/メッセージング収入の割合は21.8%だった。
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