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何のための携帯か――親と子どもの埋めがたいギャップ:モバイル社会フォーラム2005(3/3 ページ)
携帯で子どもと連絡が取れると考える親、携帯があるから自由になれる、友達と仲良くなれると考える子ども。親と子どもの間には、大きな意識のズレがあるようだ。
事例から学ぶ教材「みんなのケータイ」
榎本竜二氏が紹介したのが、モバイル社会研究所と共同で制作した教材「みんなのケータイ」だ。
キャッチに「事例で学ぶケータイ・トラブル」とあるように、「着メロなんて安いと思っていたら請求額に驚いた」「ケータイの貸し借りで友達をなくした」など、実際にありそうな事例をマンガや被害体験談で示し、手口や背景を補足して読み手に考えさせる、という構成になっている。「すごい生徒だと、下手な教材を与えると、私の前で破り捨ててしまう」と榎本氏。「捨てられない、読ませる教材を目指した」という通り、面白く読ませる内容になっている。
実験教材「みんなのケータイ」。「実験的に制作したものなので一般に配布はしていないが、授業に使ってみたいと考える学校があれば、相談に応じて配布している」と遊橋氏。モバイル社会研究所のWebサイトでも読めるようになっている
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