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SuicaとiDの共用インフラを運営するためのLLPを設立
JR東日本とNTTドコモは、電子マネー「Suica」とおサイフケータイクレジット「iD」の共用インフラの運営を目的とする有限責任事業組合を設立する。
東日本旅客鉄道(JR東日本)とNTTドコモは7月27日、電子マネー「Suica」(特集参照)と、おサイフケータイクレジット「iD」(2005年11月8日の記事参照)を含む複数の決済サービスを利用できる共通インフラを運営する、LLP(Limited Liability Partnership、有限責任事業組合)を設立することで合意した。JR東日本とドコモが10月を目処にそれぞれ2億円ずつ出資して設立し、共用リーダー/ライターや共通利用センターの管理・運営を行う。
両社は以前より、iDとSuicaのインフラを共通化することでは合意している(2006年4月3日の記事参照)。今回設立するLLPは、共用リーダー/ライターについてのライセンス許諾を取り扱ったり、メンテナンスサーバの構築・運用などを行う運営会社となる見込み。
なおJR東日本、ドコモ、NTTドコモ、NTTデータの3社は2005年にLLPを設立している(2005年7月28日の記事参照)。「2005年のとhttp://www.itmedia.co.jp/enterprise/mobile/articles/0511/08/news039.htmlきは、Suicaの普及を主目的としていた。共通インフラの運営を目指す今回とは、目的が異なる」(NTTドコモ広報部)
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