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メタリック、革製カバー、通訳機能、10メガカメラ──韓国電子展に見る携帯のトレンド:韓国携帯事情(3/3 ページ)
携帯大国の韓国で、電子機器の総合展示会「韓国電子展」が開催された。携帯メーカーのSamsung電子とLG電子も出展し、今後のトレンドをかいま見せる端末群を披露した。
携帯電話以外にもユニークなモバイルデバイスが
会場では、携帯電話以外にもモバイル関連で注目を集めるデバイスが披露された。
Samsung電子の「K5」は、真っ黒なスクリーンに青い文字や記号が浮かび上がる、初期のチョコレートフォンのようなMP3プレーヤー。スライドするとステレオスピーカーが現れ、音を出力して楽しめる。そのため、このデバイスには「Music Sharing MP3」というニックネームがついている。
K5にはSamsung電子独自の「DNSe」(Digital Natural Sound engine)が搭載され、高品質な音楽をスピーカーから出力して楽しめる。スクリーンでは楽曲リストだけでなく画像を見ることも可能。端末の縦横方向を感知して、表示を自動で変える機能も持つ
LG電子からは地上波DMBの視聴とナビ機能を備えたPDA「N1TGOOK-K1」がお目見えした。3.5インチのタッチスクリーンを搭載した正方形に近いコンパクトなPDAだ。車載キットと一緒に展示するなど、LG電子がPDAの利用法を提案しているようだ。
N1TGOOK-K1は、OSにWindows Mobile 5.0を採用。CPUはIntel PXA270 312Mhz、メモリは128MバイトのNANDフラッシュだ。外部メモリはSDおよびMMCカードに対応。DMB視聴などの際、本体を立てられるよう、背面に支えがある
佐々木朋美
プログラマーを経た後、雑誌、ネットなどでITを中心に執筆するライターに転身。現在、韓国はソウルにて活動中で、韓国に関する記事も多々。IT以外にも経済や女性誌関連記事も執筆するほか翻訳も行っている。
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