アプリックスは11月7日、日本電気およびパナソニック モバイルコミュニケーションズと、携帯電話向けLinuxソフトウェアに関するライセンス契約を締結したことを発表した。
同契約によりアプリックスは、NECとパナソニックモバイルがNTTドコモとともに共同開発した、携帯電話向けLinuxプラットフォーム「MOAP(L)」を用いた携帯電話のソフトウェア設計、開発、およびほかの携帯電話メーカーへのMOAPのサブライセンスが可能になる。
現在、携帯電話メーカーは通信事業者ごとに異なる仕様に対応した製品を、スピーディに市場へ投入する必要に迫られているが、このような環境下でより効率的な開発を行うには、各モデル間におけるソフトウェア部品やミドルウェア部品の再利用性の向上が必要とされる。
アプリックスは、こうした課題を解決するためにLinuxをOSに採用し、主要なソフトウェアコンポーネントとしてMOAP(L)を用い、同社のミドルウェアフレームワークを活用することで、Linux携帯電話の統合ソフトウェアソリューションを提供する。
これにより、Linuxベースの携帯電話の開発コストの効率化と、端末の多機能化を両立させることが可能になる。また、さまざまなサードパーティ製のミドルウェアやアプリケーションの追加が容易にできるよう設計されているため、他社製品との差別化が容易に行えるという。
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