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QUALCOMM、半導体事業2件の買収を発表
QUALCOMMが、無線LANのAirgo NetworksとSRF Micro DevicesのBluetooth事業資産の過半を買収、無線機器向けの半導体事業の強化を図る。
米QUALCOMMは12月3日、無線LAN技術の米Airgo Networksの買収と、米RF Micro DevicesのBluetooth事業資産の過半の買収を発表した。この2件の買収取引はいずれも2006年12月末までに完了する見通し。買収金額は非公開。
Airgo Networksは、アクセスポイントメーカーやノートPCメーカーに対して無線LAN製品を提供しており、関連の特許を保有している。買収に伴いQUALCOMMは、Airgo Networksの事業を継続すると同時に、Airgo Networksの技術をMobile Station Modem(MSM)チップセットに統合するほか、無線通信チップセット「Snapdragon」への活用も計画している。
また、RF Micro DevicesのBluetooth事業の過半を買収することにより、QUALCOMMは、RF Micro DevicesのEDR(Enhanced Data Rate)技術をMSMリファレンスデザインに組み入れる予定。
QUALCOMMではこの2件の買収により、ワイヤレス機器向けの半導体事業の強化を図り、顧客企業に対し、モバイルブロードバンド機器向けのチップセットをより広範に提供していくとしている。
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