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携帯電話は家電と同じ“多品種少量生産に”──KDDI、小野寺社長
ドコモが“来年も今年並みの数の新機種を投入する”という開発方針を打ち出す中、KDDIの小野寺社長も「携帯は家電と同じように多品種少量生産になる」という見方を示した。
定例会見で来年投入する新端末の数について聞かれたKDDIの小野寺正社長は、「携帯も家電と同じ少量多品種生産になる」という見方を示した。
2006年は番号ポータビリティが開始されたこともあり、携帯キャリア各社がこれまでにない数の新端末を市場に投入。NTTドコモの中村社長は産経新聞のインタビューに対し、来年も今年並みの数を投入すると答えている(12月14日の記事参照)。
来年の端末開発/投入計画について小野寺正社長は、「70%を超える普及率になると、一般家電と同じ傾向になる」と説明。当初は大量生産でコストを下げ、あまり種類がなかった一般家電が、普及が進むとともに多品種少量生産へと移行した例を挙げ、「携帯電話もまさしくそういう時代に入った」とした。
「番号ポータビリティがあろうがなかろうが、ユーザーの要望にきめ細かく対応していくためには、喜んでいただけるような端末の種類を増やさざるを得ない。この傾向が変わることはない」(小野寺氏)
小野寺氏は中間決算発表時にも「端末ラインアップの増加傾向は避けられない」と話しており(10月20日の記事参照)、懸念される端末価格の高騰についてはKDDI Common Platform(KCP)の採用や、共通化領域を拡大した新たな統合プラットフォームの構築で解決できると説明している。
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