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“Suicaでピッ!”で出席確認――東芝プラントシステム IC CARD WORLD 2007:

山野美容専門学校で導入予定のシステムでは、学生が持っているSuicaを使い、出席を確認する。高コストなFeliCaカードを学校側が発行しなくていい点がメリットだという。

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 「IC CARD WORLD 2007」の東芝ブースでは、「Suica」を利用した出席管理システムが展示されている。学生は授業に出席すると、ポータブルタイプのリーダー/ライターにSuicaをかざす。リーダー/ライターで読み取ったSuicaのIDと、学内のサーバで管理する「学籍番号対応データ」を照合し、学生を特定して出席を取る、という仕組みだ。

 販売を行うのは東芝プラントシステム。本システムは山野美容専門学校と山野医療専門学校へ導入され、9月から稼動する予定となっている。約3000枚のSuicaが利用される見込みだ。


手に持っているのがリーダー/ライター。一般のSuicaカードを読み取って出席を取る

出欠を集計した画面の例。ここでは科目ごとに集計しているが、生徒ごとの集計も可能

 FeliCaを利用した学校向け出席管理としては、FeliCa学生証を利用する札幌大学の例や(2005年7月の記事参照)、おサイフケータイを利用した神奈川工科大学などの例があるが(2005年12月の記事参照)、学生が所有しているSuicaを出席管理に用いた例は初めてだという。「導入予定の山野美容専門学校(と山野医療専門学校)はJR代々木駅に近いため、ほとんどの学生が通学用にSuicaを持っている。FeliCaチップは安くないので、学校側でFeliCa内蔵のカードを発行するコストを負担しなくてよいのがメリット」(説明員)

 モバイルSuicaでももちろん利用できるが、東芝プラントシステムではモバイルSuicaは勧めておらず、モバイルSuicaを利用している学生にもカードタイプのSuicaを用意してもらう予定だという。「学内で、特にテスト時などに携帯を目に付くところに出しっぱなしにしていいのか、という問題があるので、基本はカードで運用する」(説明員)

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