Broadband Weekly Top 10(3月3日〜9日)
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【国内記事】 | 2002年3月11日更新 |
2位: Yahoo! BB,Reach DSLサービスを開始
3位: 速攻レビュー:「驚速ADSL」でYahoo! BBは本当に速くなるか?
5位: IPv6――普及の条件
6位: 東電のファイバを利用したFTTHサービスをTTNetがサービス提供へ。29日より受付開始
7位: 地域IP網経由でファイル共有できる「フレッツ・グループアクセス」――NTT東
9位: ブロードバンドでガンダム,「バンダイチャンネル設立」
10位: So-netのPS2専用ブロードバンドユニット,予約受付延期
ある日突然,エンタープライズのY副編集長は,ブロードバンド難民になってしまった。昨日までは,「フレッツ・ADSL」で快適なブロードバンドライフを謳歌していたというのに……。
ことの始まりは,昨年夏。Yahoo! BBの予約受付が始まると同時に嬉々として申し込んだY氏は,7月末になって局側工事の終了通知を受け取った。が,開通しない。待てども待てども開通しない。何度かサポートとメールをやり取りした後,「どうやら,このマンションは電話回線の状況が悪くてサービス不可能らしい」ということになった。
事実,Y氏のマンションは江戸川局から直線距離で3キロ近くあり,さらに悪いことに,間を江戸川が流れていた。仮に電話網が橋を渡っているとすれば,かなりの遠回りをすることになる。恐らく4キロ近くはあるだろう。ADSLの伝達距離ギリギリだ。
諦めきれないY氏は,NTTに相談してみた。すると,なんと「サービス可」とのお返事。実際,「フレッツ・ADSL」(最大1.5Mbps)が開通すると,下り600Kbps程度で安定した。条件を考えれば,かなりラッキーだったのかも知れない。喜んだY氏は,マイラインにもNTT東日本を選んで割引を受けた。
しかし,Y氏がブロードバンド生活にも慣れ,もう離れられなくなった頃になって事態は急展開を迎える。ある日突然,通信できなくなってしまったのだ。NTT東日本に問い合わせても,局側に異常はないとのこと。モデムの故障を疑い,交換してみたがダメ。とうとう担当者は「ADSLはこういうこともある」などと言って解約手続きを始める始末……。結局,Y氏はナローバンドに戻ってしまった。
「通信できなくなる前の日,局内メンテナンスの通知がきてたんだよね。これが怪しいんだけど,NTT側は関係ないの一点張り。マイラインまで申し込んだ俺の立場は?」……ありません。
だが,捨てる神あれば拾う神あり。一度は待ちくたびれて解約したYahoo! BBが,Reach DSLのサービスを始めたという。周知の通り,Reach DSLは使用する周波数の幅を狭くして耐ノイズ性を高めた技術だ。理論的には9キロまで伝達できるらしい。
スピードこそ下り1Mbpsに届かないが,Y氏の場合,もともと600Kbpsだったから関係ない。今のところ,直接Reach DSLを申し込むことはできないが,一度ダメで解約したケースはFAQにも明記されていないようだ。「とりあえず,申し込んでみるよ」と言ったY氏の眼差しは,ちょっとだけ希望に輝いていた。
Yahoo! BBの申し込みページを開き,必要事項を記入する。1度通った道だから慣れたものだ。しかし,申し込みボタンをクリックした直後,Y氏は思わずフリーズしてしまう。
画面には「この電話番号は,既にYahoo! BBサービスを提供中です」(原文はうろ覚えだとか)。Yahoo! BBさん,データベース,ホントに直ってます?
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[芹澤隆徳,ITmedia]
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