NTT東が考える“サイバーマンション”の姿NTT東日本が開設した電子自治体ショウルーム「E-Frontier」では、同社の光IP技術を活かした“日本流サイバーマンション”の姿を垣間見ることができる
NTT東日本が開設した電子自治体ショウルーム「E-Frontier」の一角、ここに同社が推進するインターネットマンションのソリューション展示がある。電子自治体が当たり前になったとき、家庭にもその端末が入り込む〜という想定のもとに設置されたコーナーだ。ここでは、同社の光IP技術を活かした“日本流サイバーマンション”の姿を垣間見ることができる。
展示は、マンションのエントランス(入り口)、管理人室、そしてリビングルームという3部構成。エントランスでは非接触ICカードによって住民を識別し、「お帰りなさいませ」というメッセージとともに、留守中にあった宅配物などを報告。表示された番号のロッカーに荷物が届いているという寸法だ。
ロッカーの横には、ECHONETによってリモート操作が可能なエアコン、配線端子盤、日立製作所が開発したホームサーバなどが並ぶ。
ホームネットワークを集約する配線端子盤の中に、見慣れないメディアコンバーターがあった。右側は通常の100Mbpsタイプだが、左側には「VIDEO Type」の文字が……。これは、NTTアクセスサービスシステム研究所(AS研)が開発した、TV放送波を光ファイバーに載せて伝送するシステムだ(1月の記事を参照)。
当初からマンション構内に複数の光ファイバーを敷設しておき、BSやCS、地上波といった放送波とIP通信サービスを提供する。増幅器(アンプ)を設ける必要もなく、同軸ケーブルや光ファイバーを個別に敷設するよりもシンプルに構成できるのがメリットだ。 今回展示されたのは、放送とIP通信をそれぞれ独立した光ファイバーで伝送する方式だったが、波長多重によって1本のファイバーで両者を伝送できるタイプも開発中という。
リビングルームには、高速な光アクセス回線を活かすメディアプレーヤーが設置されている。「光オーディオプレーヤー」は、NTTサイバーソリューション研究所が開発したインターネットラジオ端末。TV画面をUI(ユーザーインタフェース)に利用する。
もう1つ、高画質のVoD(ビデオオンデマンド)を実現するセットトップボックス「光ビジュアルプレーヤー」も展示されていた(こちらはメーカー発表前のため、撮影不可)。光ビジュアルプレーヤーは、通常のTVチューナーに加えてIPベースの映像コンテンツを再生する機能を持つ。インタフェースは100BASE-TXで、25MbpsのHD映像にも対応可能だ。
同社では、これらの構内光配線や映像伝送システムを「マンション向けキット」としてまとめ、ソリューション販売する予定だ。早ければ、年内にも市場投入する見込みだという。 関連記事 NTT東日本、電子政府・電子自治体ショウルームを開設 NTTが考える“次世代型”Bフレッツとは? FTTHで多チャンネル放送、NTTとスカパーが実験開始 マンション“構内の光化”がもたらすもの IT住宅の作り方 ウワサの“情報家電モデルハウス”を見てきました 「ホームネットワーク&情報家電・ベンチャー展」の注目は? [芹澤隆徳, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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