リビング+:Weekly Top10 2003/05/26 23:36:00 更新

Living Plus Weekly Top10(5月18日〜5月24日)
売れてほしい水冷PC

別に、NECから何かもらったわけではないが、水冷PCには売れてほしいと思う。PCにかぎらず、さまざまな機器の“静粛性”について、メーカーが再考する契機になり得るからだ

Living Plus Weekly Top10 5月18日〜5月24日

1位 どうなる、IP電話→携帯の料金設定
2位 ホームサーバにも最適? NECの水冷PCのキーフィーチャーを試す
3位 第3回:PPPoEの可能性を広げる「Unnumbered PPPoE」と「PPPoEマルチセッション」
4位 ADSL、747万回線に ――NTTの強さ目立つ
5位 第2回:SPIと動的パケットフィルタリングの違い
6位 第4回:NATを越えるための機能
7位 ラグナロクオンライン、2月のアカウント停止措置で一部に誤認
8位 最終回:その他のちょっとした機能も活用しよう
9位 「FTTH放送」はスカパーを黒字化に導くか?
10位 迷惑メール防ぐ「広告ガイドライン」が策定へ

 うるさい機械よりも静かな機械のほうがいい。皆、わかっているはずなのに、コスト削減やクロックアップ競争に目を奪われ、静粛性という大事な部分が軽視された時期があった。あえて目を伏せ、見ないようにしていたと言った方が正確かもしれない。

 最近は、自作PCの静音グッズブームもあり、静粛性に対するメーカーの考え方がずいぶん変わってきた。もちろん、静音ブーム自体は決して新しい分野ではなく、それまでくすぶっていた静粛性に対するニーズが顕在化しただけのこと。ただ、そのニーズの高さに驚いた人も少なからずいたに違いない。

 静粛性が見直されるようになった理由はさまざまだ。自作PC分野でいえば、頑丈な鉄製ケースよりも振動に弱いアルミケースが流行したこと、低消費電力&低クロックのCPUでも(用途によっては)十分なパフォーマンスを発揮するレベルに達したことなどがある。

 また、常時接続環境が広がり、電源を入れっぱなしのPCが増えたことや、HDDレコーダーやホームサーバといった機能をPCが備え、家電に近づいてきたことも挙げられるだろう。例えば、常時ファンが回ってうるさいTVやビデオデッキなど誰も買わない。PCが高機能化する上で、静音化は避けて通れない要素といえる。

 もちろん、水冷に限らず静音化のアプローチは、ホームサーバやセットトップボックス、ホームゲートウェイといった、今後家の中に入るであろう、多くの機器に取り入れるべきだ。だからこそ、先鞭をつけたNECのVALUESTARには売れて欲しいと思う。NECが成功すれば、他社も追随する。市場が広がれば製造コストも下がるからだ。

 気になるのは、“静粛性”というメリットが、PCショップの店頭ではわかりにくいという点だろうか?

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[芹澤隆徳,ITmedia]



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