リビング+:ニュース 2003/06/16 17:22:00 更新


イー・アクセス、7月に24Mbps ADSL 〜秋には30Mbps超も

イー・アクセスは7月から、下り最大24Mbpsのサービスを追加すると発表した。さらに今秋から、下り最大速度30Mbps超のADSLサービスを導入することもあわせて発表した。

 イー・アクセスは7月から、「ADSLプラス」のラインアップを拡充して、下り最大24Mbpsのサービスを追加すると発表した。さらに今秋から、下り最大速度30Mbps超のADSLサービスを導入することもあわせて発表した。

 24Mbpsサービスは、本年5月に勧告化された「G.992.1 Annex I」(記事参照)に準拠するもの。下りの周波数帯域の上限を、現在の1.1MHzから2.2MHzまで拡張する「ダブル・スペクトラム」技術を採用しており、さらにフレーム処理技術を「s=1/2」から「s=1/4」にして、理論最大伝送速度32Mbpsを確保する。ここから、エラー訂正などの冗長ビット分を差し引くと、最大24Mbpsの下りリンクアップ速度を実現するという。なお、上り速度は1Mbps。

 サービス提供エリアは、ADSLプラス提供エリアと同一にする予定。対応するISPは、調整中のため詳細が明らかになっていないが、「近日中に各社から発表される予定」(イー・アクセス広報)という。現在、NTTの接続約款の認可など、諸手続きを進めている段階で、「技術的には検証が済んでいる。手続きが完了次第、サービスを開始する」(同)。

 手続き面ではほかに、利用周波数帯の拡張に伴い、アマチュア無線との干渉問題も取りざたされていることから、関連データ公表などの手続きをとる予定。なお、先日NTT-MEから「Annex I対応」のルータモデムが発表されており(記事参照)、同端末への対応が予想されるが、「現時点では未定」(同)という。

秋からは30Mbps超サービスも

 同社は今回、秋から下り最大30Mbps超のADSLサービスを導入することも明らかにした。「詳細が決まり次第、発表する」(同)として、具体的な内容は明らかにされていないが、現在“標準化手続きを前提に”準備を進めているという。

 標準化が進む技術といえば、ITU-Tに提案中の下り帯域を上限3.75MHzにまで拡張する技術、「クアッド・スペクトラム」を採用するのかと推測されるが、同社広報は明言を避ける。

 「クアッド・スペクトラムを採用するかもしれないし、ダブル・スペクトラムを改良して30Mbps超を実現するかもしれない。現在、両方の可能性を検討している」。

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▼イー・アクセス

[杉浦正武,ITmedia]



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