アッカ・ネットワークスは6月16日、「G.992.1 Annex I」に準拠するADSLサービスを発表した。先に発表したコアラやイー・アクセスと異なるのは、オーバーラップ技術により、“プラス2Mbps”の下り最大26Mbpsをうたっている点。サービス名称は「26Mサービス」となる。
5月に勧告された「G.992.1 Annex I」では、ADSLの下り方向に使用する周波数帯域の上限を、現在の1.1MHzから2.2MHzまで拡張する「ダブルスペクトラム」をカバー。フレーム処理技術は12Mbpsサービスで採用した「S=1/2」から一歩進んだ「S=1/4」となり、ノイズ耐性を向上させるトレリス・コーディング(符号化)もサポートする。
アッカではさらに、Annex Iのオプションとして規定されたオーバーラップ技術を使い、下り最大26Mbpsのサービスを提供する予定だ。オーバーラップとは、上りの周波数帯域に下りのデータを乗せて高速化する技術。重ねた信号は、12Mbpsサービスの「C.x」などで実績のあるエコーキャンセラを使って分離する。
アッカの「26Mサービス」では、これらの技術を使い、上り最大1Mbps、下り最大26Mbpsを実現する。ただし同社によると、ユーザーの環境やアマチュア無線への干渉対策などもあり、下り最大26Mbpsを約束するものではないという。「フィルタを使用してアマチュア無線で使用される周波数帯域の信号をオフにすることなどにより、干渉を回避するように取り組む」(同社)。
サービス開始時期は、NTT地域会社の接続約款認可後、「可及的速やかに提携プロバイダーを通じて提供する」。なお、現在アッカのADSLを利用して個人向けADSLサービスを提供しているISPは、OCN、@nifty、BIGLOBE、ASAHIネット、So-net、ReSET.jp、TikiTikiインターネット、DreamNet、Panasonic hi-hoとなっている。
[芹澤隆徳,ITmedia]
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