リビング+:ニュース 2003/06/16 22:58:00 更新


アッカ、下り最大26MbpsのADSLを発表

アッカ・ネットワークスは6月16日、「G.992.1 Annex I」に準拠するADSLサービスを発表した。先に発表したコアラやイー・アクセスと異なるのは、オーバーラップ技術により、“プラス2Mbps”の下り最大26Mbpsをうたっている点

 アッカ・ネットワークスは6月16日、「G.992.1 Annex I」に準拠するADSLサービスを発表した。先に発表したコアラやイー・アクセスと異なるのは、オーバーラップ技術により、“プラス2Mbps”の下り最大26Mbpsをうたっている点。サービス名称は「26Mサービス」となる。

 5月に勧告された「G.992.1 Annex I」では、ADSLの下り方向に使用する周波数帯域の上限を、現在の1.1MHzから2.2MHzまで拡張する「ダブルスペクトラム」をカバー。フレーム処理技術は12Mbpsサービスで採用した「S=1/2」から一歩進んだ「S=1/4」となり、ノイズ耐性を向上させるトレリス・コーディング(符号化)もサポートする。

 アッカではさらに、Annex Iのオプションとして規定されたオーバーラップ技術を使い、下り最大26Mbpsのサービスを提供する予定だ。オーバーラップとは、上りの周波数帯域に下りのデータを乗せて高速化する技術。重ねた信号は、12Mbpsサービスの「C.x」などで実績のあるエコーキャンセラを使って分離する。

 アッカの「26Mサービス」では、これらの技術を使い、上り最大1Mbps、下り最大26Mbpsを実現する。ただし同社によると、ユーザーの環境やアマチュア無線への干渉対策などもあり、下り最大26Mbpsを約束するものではないという。「フィルタを使用してアマチュア無線で使用される周波数帯域の信号をオフにすることなどにより、干渉を回避するように取り組む」(同社)。

 サービス開始時期は、NTT地域会社の接続約款認可後、「可及的速やかに提携プロバイダーを通じて提供する」。なお、現在アッカのADSLを利用して個人向けADSLサービスを提供しているISPは、OCN、@nifty、BIGLOBE、ASAHIネット、So-net、ReSET.jp、TikiTikiインターネット、DreamNet、Panasonic hi-hoとなっている。

関連記事
▼イー・アクセス、7月に24Mbps ADSL 〜秋には30Mbps超も
▼24Mbps ADSL発表、先陣を切ったのは「コアラ」
▼ADSLの高速化、注目は6月末〜7月?
▼Yahoo!BBの高速ADSLサービスは24Mで年末スタート?
▼Interview:最大50MbpsのADSLで何が変わる?
▼センティリアム、「Annex I」準拠のADSLチップを発表
▼ADSLはどこまで高速化する?
▼16Mbps ADSLを可能にする「G.Span」とは?
▼アッカの隠し球? 最大10Mbpsの“拡張版Annex C”詳報

関連リンク
▼ニュースリリース

[芹澤隆徳,ITmedia]



モバイルショップ

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!