なぜこれほど世界シェアと日本シェアに違いがあるのだろうか。まず世界シェアでAndroidスマートフォンが強い理由から考えていこう。
iPhoneはiOSを搭載したApple独自の機種だ。2016年8月20日現在、正規に購入できる機種はiPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SEに限られる(地域やキャリアによっては販売されていない機種もある)。さらに新機種iPhone 7/Plusがここに加わる。対してAndroid OSを採用しているスマートフォンは全世界で数多くのメーカーから多数の機種が発売されている。サムスン、ソニー、富士通、シャープ、京セラ、HTC、ZTE、Huaweiなど国内外の数多くのメーカーの機種がそろえられており、バリエーション数でAndroidは圧倒的な商品ラインアップとなる。
さらにグローバル市場とひとくくりに言っても、日本のような先進国だけではない。Androidスマートフォンは、そのラインアップの豊富さから途上国で好まれる低価格なロースペック機種も多数存在する。例えばインドでは、「Freedom 251」という251ルピー(約380円)のAndroidスマートフォンも存在している。多くの低所得者層は高額なiPhoneではなく、いわゆる“格安スマホ”を購入するのだ。
それでは、逆にiPhoneがシェアを持つ地域は先進国だけなのだろうか。世界のモバイルOSシェア比較サイト「Kantar Worldpanel ComTech」でiPhoneのシェアを見ると、日本は50.3%世界でトップだ。次いでオーストラリア41.2%、米国39.1%、英国38.6%、中国の25.0%と続く。日本は世界有数のiPhoneの一人勝ちといった状況だ。とはいえ、先進国ではiPhoneが好まれる傾向であるというのは、間違はなさそうである。
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