「ジミー・ペイジが弾かずに帰った」――観客の不満が噴出し、会場やインターネット上で批判が相次いだ音楽イベント「CLASSIC ROCK AWARDS 2016」(11月11日開催)について、主催のKLabが11月14日、経緯説明と謝罪を発表した。
同イベントは、英ロックギタリストのジミー・ペイジ氏の演奏を「本イベントの目玉」として予定し、告知を行っていた。しかし本番は登壇したものの演奏を行わず、観客が謝罪やチケット代金の返金を求めていた。チケット代は一般席は1万8000円、VIP席は最大30万円だった。
KLabの真田哲弥代表取締役は、公開した謝罪文で「当日ギターとアンプの用意をしていたが、本番直前に、ジミー・ペイジ氏の意向により、演奏が行われなかった」と説明。「演奏が行われなかった理由について、ペイジ氏側に問い合わせをしているが、現在のところ回答を得られていない」という。
また、「出演者・演奏内容の変更を完全に防ぐことは難しかったと考えている。ペイジ氏の単独コンサートではなく、イベント自体は成立していると判断している」として、チケット代金の返金は行わない。
「CLASSIC ROCK AWARDS」は、英国のクラシックロック誌主催のロックアワード授賞式。2013年までは英国で、14年と15年は米国で開催され、今年16年に初めて日本が会場となった。授賞式の様子だけではなく、受賞アーティストや招待アーティストの登場や生演奏もウリにしている。今回はジェフ・ベック氏、ジョニー・デップ氏、ジョー・ペリー氏などが演奏を行った。
イベント事業を行う「KLab Entertainment」は、KLabが新たな収益の柱として育てようと15年に立ち上げた子会社。KLabは「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」などのスマホゲーム事業への依存から脱却するため、非ゲーム事業に投資を行っている。「CLASSIC ROCK AWARDS 2016」主催はそのための一歩とも言えたが、水を差された形だ。
同社はラーメンテナント事業への進出も発表している。
【Update】11月16日現在、謝罪文は削除されている。
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