マツダは11月16日、SUV(スポーツ多目的車)「CX-5」の新型を初公開した。2017年2月に日本で発売するのを皮切りに、順次世界に展開していく。
2012年に発売したCセグメントのクロスオーバーSUV。世界約120カ国・地域で販売し、昨年5月には世界累計生産100万台を突破。同社年間販売の4分の1を占める基幹車種だ。
新型では「いまマツダが持つデザインと技術の全てを磨き上げた」という。「アクセラ」などに採用した車両運動制御技術「G-Vectoring Control」の搭載で操縦安定性と乗員全員の乗り心地を向上させ、デザインも「魂動」(こどう)コンセプトをさらに深化させている。
エクステリアでは、重心を下げ、前後のトレッドを10ミリ拡大して地面をつかむスタンスの良さを表現。Aピラーを35ミリ後退させ、フロントアクスルとの位置を適正化し、運転席からの左右の見開き角も広がっている。ヘッドランプは薄型化し、より精悍な顔つきに。ボディーのねじり剛性は15.5%向上し、応答性の遅れを低減しているという。
新外板色として「ソウルレッドクリスタルメタリック」を開発した。現行の「ソウルレッドプレミアムメタリック」と比べ、色の鮮やかさを示す彩度が約2割、深みが約5割増しているという。
パワートレーンはディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」、ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.5」「SKYACTIV-G 2.0」を市場ごとに設定する。トランスミッションは6速ATと6速MT。
新型CX-5(北米仕様) | |
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乗車定員 | 5人 |
サイズ | 4545×1840×1690ミリ |
ホイールベース | 2700ミリ |
エンジン | SKYACTIV-G 2.5(直噴ガソリン) |
トランスミッション | 6速AT |
フロントサスペンション | マクファーソンストラット |
リアサスペンション | マルチリンク |
ステアリング | ラック&ピニオン |
ブレーキ | ベンチレーテッドディスク(前)/ディスク(後ろ) |
タイヤ | P225/55 R19 |
インテリアでは、シフトノブの位置をAT車で約60ミリ上方に設置して操作性を向上。3連メーターの右側マルチインフォメーションディスプレイには4.6インチ液晶ディスプレイを採用した。フロントウィンドウにナビゲーション情報などを投影する「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」も新採用している。
リアシートには2段式リクライニング機構をマツダ車として初採用。後席専用エアコン吹き出し口の設定などと合わせ、後席の快適性が大幅に向上しているという。乗員のゆれを低減するG-Vectoring Controlの搭載に加え、静粛性の向上など、乗員全員が走る喜びを楽しめる車を目指している。
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