PayPayとVisaが2月に発表した戦略的パートナーシップは、米国進出の話題が脚光を浴びた。だが、国内7200万人のユーザーにとって、より身近な変化がある。PayPayカード、残高カード、銀行デビットという3つの支払い手段を1枚にまとめ、支払い元を切り替えられるようにする「Flexible Credential」の年内導入だ。レジの前で「どの支払い方法にするか」を毎回考える時代は終わるのか。
コンビニのレジ前で、スマホを取り出す。PayPay残高で払うか、クレジットカードにするか。ポイントが貯まっているから先にそれを使い切りたいが、残高がいくらあるのか覚えていない。結局、いつものカードでタッチ決済する――。こんな経験に心当たりがある人は少なくないだろう。
ポイ活に熱心な層は、もっと複雑な計算をしている。この店ならこのカードの還元率が高い、今はこんなキャンペーンをやっているから別のカードを使いたい、1000円まではポイントで払って超えた分はクレジットにしたい。普段はデビットで家計管理をしているが、旅行のときだけはクレジットに切り替えたい。「お金の出どころ」を場面に応じて選び分けることで、確かに得をする世界がある。
一方で、大多数の消費者はそこまで器用ではない。1枚のカードに対して、支払い元は1つ。この1対1の対応が分かりやすいし、安心だ。どのカードからいくら引かれるかが明確で、管理に頭を使わなくて済む。それで十分だ。
だが、PayPayとVisaが発表した提携には、「最適に使い分けたい人」と「何も考えたくない人」という2つのタイプの双方に応えようとする技術が含まれていた。Visaの「Flexible Credential」という仕組みである。
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