8月16日の株式市場で、カドカワ(東証1部)が3日連続で年初来安値を更新した。10日に発表した2017年4〜6月期決算で2300万円の最終赤字に転落したことや、「niconico」の有料会員数の減少に歯止めがかからないことなどに対する失望売りが続いているようだ。
10日の決算発表を受け、週明け14日の株価は急落。15日も続落し、それぞれ年初来安値を更新。16日も一時前日比19円安の1200円の安値を付けた。終値では前日比3円安の1216円(-0.25%)に戻した。
同社は10月にniconicoの大規模なバージョンアップを予定しているが、収益の柱になっているプレミアム会員の減少に歯止めがかかっておらず、Web事業の収益モデルを不安視する声が上がっている。
4〜6月期は赤字に転落したものの、通期の業績予想は変更せず、売上高は2120億円(前期比3.1%増)、営業利益は58億円(31.1%減)、最終利益は35億円(39.3%減)を見込んでいる。
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