新成人「結婚したい」が高水準 「夢がある」は過去最低就きたい職業2位は公務員

» 2018年01月09日 12時21分 公開
[ITmedia]

 1月8日に全国各地で成人式が行われた。新たに成人を迎えたのは1997年4月2日〜1998年4月1日に生まれた123万人。著名人にはフィギュアスケートの宇野昌磨選手や、タレントの藤田ニコルさんなどがいる。

 この時期は、新成人に関するさまざまな意識調査を各企業が実施している。どんな結果が出ているのか、見てみよう。

「結婚したい」が過去16年で最高に

 将来結婚したいと考える新成人の割合は83.8%で、16年ぶりの高水準だった(楽天オーネット調べ)。過去の結果を見ると、最も割合が高かったのは98年(89.5%)。10年以降は減少傾向にあり、16年は過去最低の74.3%を記録していた。

photo 将来結婚したいと考える新成人の割合 推移

 「交際相手がほしい」と答えた人も11年以降は60%台で低迷していたが、17年から高まっている。SNSで知り合い、交際した経験がある人は15.2%で、男性については前年の8.7%から18.0%と大幅に増加している。

 結婚したい希望年齢については、男女ともに25歳が最も多かった。次いで26歳、27歳、28歳と続いた。24歳以下と答えた人は25.0%で、31歳以上は3.4%だった。

将来の夢が「ある」人は過去最低

 将来の夢が「ある」と答えた新成人は54.4%。08年の調査開始以来、過去最低を記録した(マクロミル調べ)。将来の夢がある人は14年以降、減少傾向が続いている。

photo 将来の夢が「ある」人の割合 推移

 日本の未来が明るいと考える人は34.4%で、暗いと考える人は65.6%だった。明るいと考える新成人は、14年の44.0%がピークで、翌15年に34.0%に落ち込んでからは横ばいに推移している。

 将来就きたい職業は、1位が「会社員」(31%)、2位が「公務員」(20%)だった。1位と2位については11年から8年連続で変わっていない。

運転免許はオートマ限定が増加傾向

 普通自動車免許(運転免許)を持っている人は56.0%。オートマ限定が33.3%で、マニュアルが22.7%となっている(ソニー損保調べ)。

 オートマ限定の比率は、6年前より13.3ポイント高く、「運転免許はオートマ限定で十分だと考える人が増える傾向が続いている」(ソニー損保)という。

 運転免許の保有率を男女別にみると、男性は61.4%、女性は50.6%で男性の方が高い。居住地別では、都市部が48.9%、地方が58.7%と、地方の方が高かった。自分のクルマを所有している人の割合は、都市部が8.9%、地方が19.7%だった。

 クルマの価値については「単なる移動手段としての道具」(55.0%)と考える人が最も多く、次いで「運転することそのものを楽しむもの」(22.2%)、「家族・友人・恋人などとの時間に楽しみをもたらすもの」(19.2%)、「自己表現の手段・ステータスシンボル」(3.3%)と続いた。

photo 新成人が思うクルマの価値について

 一方、「同年代でクルマを所有している人はカッコイイ」と思う人は51.5%。今年の新成人は「マイカーを所有することに対して、憧れを抱いている人も多い傾向にある」(同)ようだ。

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