東芝は1月30日、PC事業をシャープに売却するとの一部報道に対して「PC事業の持続的な発展を目指してさまざまな方針を検討しているが、決定している事実はない」(広報部)とのコメントを発表した。
同日付の日本経済新聞が「シャープ側が東芝のPC事業の買収を検討しており、実務レベルで協議入りした」と報道。買収額は100億円程度になる見込みという。
東芝のPC事業は「dynabook(ダイナブック)」ブランドで知られるが、近年は不振に陥っている。2016年には富士通・VAIOとPC事業を統合する旨が、17年秋には台湾ASUSに事業売却する旨が報じられたが、いずれも実現には至っていない。
シャープは10年にPCの生産から撤退しているが、親会社である中国鴻海精密工業(ホンハイ)の強力な事業基盤を生かして再度参入する狙いがあるとみられる。
シャープは報道の真偽について「コメントを差し控える」(広報部)としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング