マツダ、円安で10―12月期営業益は2.2倍 米国販売は厳しく4〜12月期世界販売は過去最高

» 2018年02月07日 18時20分 公開
[ロイター]
photo 2月7日、マツダ は、第3・四半期(2017年10―12月期)の営業利益が前年同期に比べ約2.2倍の306億円だったと発表した。米国での販売が低迷したが、コスト改善や円安効果が寄与した。写真はメキシコシティで昨年11月撮影(2018年 ロイター/Henry Romero)

[東京 7日 ロイター] - マツダ<7261.T> は7日、第3・四半期(2017年10―12月期)の営業利益が前年同期に比べ約2.2倍の306億円だったと発表した。米国での販売が低迷したが、コスト改善や円安効果が寄与した。トムソン・ロイターが算出したアナリスト9人の予測平均値は334億円で、実績はやや下回った。

4―12月期の営業利益は前年同期比5.1%増の1071億円だった。米国での出荷減少や販売奨励金の増加などで242億円の減益要因となったが、円安など為替影響が315億円押し上げ、米国不振を補った。

4―12月期の世界販売は前年同期に比べ2%増の118万6000台と同期として過去最高だった。中国は8%増とけん引した。米国は5%減だった。

18年3月期通期の連結業績は売上高を3兆5000億円に上方修正した。従来は3兆3500億円を見込んでいた。通期の想定為替レートは1ドル=111円(従来は110円)、1ユーロ=130円(同127円)と円安方向にそれぞれ見直した。

通期の営業利益、純利益については従来予想を据え置いた。営業利益予想は前期比19.3%増の1500億円で、トムソン・ロイターが算出したアナリスト20人の予測平均値は1547億円となっている。

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