神戸製鋼所は3月6日、会長兼社長の川崎博也氏と副社長の金子明氏が退任する4月1日付人事を発表した。アルミニウム製部品などのデータ改ざん問題発覚による引責辞任で、後任の社長は未定。近日開催する取締役会で決議し、決まり次第発表する。
両氏は4月1日以降、代表権を持たない取締役として業務の引き継ぎを行い、6月下旬に開く定時株主総会をもって取締役を退任する。
常務執行役員の藤井拓己氏、磯野誠昭氏は3月6日付で退任する。執行役員の平田誠二氏は、3月から4カ月間にわたって80%の減俸となる。
3氏と社外取締役、監査等委員を除く全ての執行役員は、3月から基本報酬の10〜50%を1〜4カ月間返納する。神戸製鋼は既に辞任済みの取締役・執行役員2人に対しても、当時の報酬の一部を自主返納させる。
グループ企業のコベルコ マテリアル銅管の益野裕社長、神鋼メタルプロダクツの安藤裕幸社長も4月1日付で退任する。
データ改ざん問題の再発を防ぐため、神戸製鋼は4月1日付で警察庁出身の内山田邦夫氏と、ブリヂストンで長年品質管理の責任者を担った山口裕氏を常務執行役員に起用する。前者はコンプライアンス管理を、後者は品質保証を担っていく。
同社は「顧客、取引先、株主のほか、多数の皆さまに多大なるご迷惑をお掛けしたことを重大に受け止め、一連の人事を決議した」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング