不動産のオーナーによる「物件を売りたい」というニーズが集中している街は? 不動産関連の比較査定サイト「スマイスター」を運営するシースタイルが査定依頼件数をまとめた結果によると、1位はJR平塚駅(神奈川県平塚市)周辺エリアだった。
同社は平塚エリアのメリットを「JR東海道線と湘南新宿ラインが通っているため、都心へのアクセスが良い。始発列車も多いので、少し待てば電車に座って通勤できる」と評価する。
その一方で、「25万人都市で市内に駅が1つしかないのは平塚市のみ」とのデメリットも紹介。不便さも少なからずあるため、「物件を売りたい」というニーズが高いようだ。
2位は西武池袋線の大泉学園駅(東京都練馬区)周辺。シースタイルはこの町のメリットについて「駅周辺が再開発されているほか、西武池袋線沿線のため、新宿、渋谷、横浜にも乗り換えなしで行けるなど電車のアクセスも良い」と評価。
デメリットは「高級住宅地が広がる大泉学園町から駅までが遠く、かつては“陸の孤島”とも呼ばれていた」点を挙げた。
ただ、現在は光が丘駅(練馬区)が終点となっている都営地下鉄大江戸線を延伸し、同エリアに地下鉄用の大泉学園駅を新設する計画があるため、新駅の建設場所によってはアクセス面の課題は改善されそうだ。
3位はJR宇都宮駅(宇都宮市)周辺。同社は「市内中心部にタワーマンションが建設され、2022年にはLRT(次世代型路面電車)も開通予定と開発が進んでいる。新幹線を利用すれば都心まで1時間ほどで移動できるなど利便性が高い」とメリットを多く挙げた。
4位以下は武蔵小山駅、柏駅、北綾瀬駅、辻堂駅、南砂町駅、三鷹駅、亀戸駅、茅ケ崎駅――と続いた。「茅ケ崎や辻堂はイメージが良く、ブランド力もあるため、憧れを持つ人も多く、人口も増加している」とみている。
調査は17年1月1日〜12月31日にかけて、「スマイスター」の不動産売却サービスに査定依頼があった不動産の最寄り駅を集計し、ランキング化した。
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