本田技研工業(ホンダ)は6月6日、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の国内販売を始めると発表した。同日から受注を始め、2019年前半の納入を目指す。最大7人乗りで、主翼の上にエンジンを配置し、広い客室と大容量の荷物室を実現した点が特徴だ。
日本で展開するのは、HondaJetの性能をさらに向上させた最新型の「HondaJet Elite」。従来モデルから航続距離を約17%(396キロ)延長したほか、エンジンの構造を刷新して静粛性を向上。アビオニクス(航空機に搭載する電子機器)や安全性制御システムも改良した。
機体の設計が安全性基準に適合することを証明する「型式証明」は、2018年5月に国土交通省に申請済みという。
ホンダは「燃費・最高速度・最大運用高度・上昇性能・航続距離・静粛性・室内サイズなど、全ての主要性能項目で小型ジェット機としての最高水準を実現した」としている。
サイズは13.0(全長)×12.1(全幅)×4.5(全高)メートル。最大運用高度は1万3106メートル、最大巡航速度は時速782キロ、航続距離は2661キロ。
ホンダ子会社のHonda Aircraft Companyが開発・生産し、丸紅子会社の丸紅エアロスペースが販売・整備・運用サポートを担う。
ホンダジェットは06年10月に米国で受注開始。15年12月に米連邦航空局から型式証明を取得した。これまで北米のほか、中南米、欧州、東南アジア、中国などで展開。17年は計43機を納入し、米Cessna Aircraft Companyの競合機を抜いて納入機数で世界トップに立っていた。
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