顧客層は若者から中高年まで年齢を問わず男性が多いが、最近の変化としては、がっつり食べる女性が増えたこともあり、女性も徐々に来店するようになってきている。
このようなメニュー強化による業態のパワーアップに加えて、スタッフが育ってきた今が東京チカラめしにとって再建のチャンスだ。
同社は「やっと戦える体制が整った」と復活への意欲を見せている。その反撃の第一歩が、誕生祭とプラチナチケットである。プラチナチケットは、吉野家とはなまるうどんで利用できる期間限定のお得な「定期券」をほうふつとさせるが、どこまで支持が広がるか。
また、3種類のソースが選べる「ローストビーフ丼」(並盛)が、500円のワンコインで期間限定商品として復活している。好評につき再発売されたが、定番メニューに昇格するかどうかが注目される。
「クリスピー・クリーム・ドーナツ」「ドムドムハンバーガー」といった一世をふうびしたファストフードチェーンが18年になって相次いで復活ののろしを上げている。東京チカラめしが「人材」という最大の問題をクリアしたのならば、再成長に期待したい。
ただし現状は店舗が分散している。攻める地域を決めて集中出店できるかどうかが、ナショナルチェーン化のポイントとなるだろう。
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