調査リポート
» 2018年08月13日 19時21分 公開

九州の蔵元が上位に集中:「焼酎メーカーの売り上げ」ランキング発表 あの蔵元は何位……?

帝国データバンクが、国内焼酎メーカーの2017年1〜12月期の売上高を集計し、ランキング化した結果を発表。九州の蔵元が上位に多数ランクインしたが、減収となる企業や赤字の企業も多かった。大手メーカーのハイボールやワインの人気に押されたという。

[ITmedia]

 帝国データバンクは8月13日、国内焼酎メーカーの2017年1〜12月期の売上高を集計し、ランキング化した結果を発表した。首位だったのは「黒霧島」「白霧島」を主力ブランドとする霧島酒造(宮崎県都城市)。売上高は前年同期比4.9%増の682億5100万円だった。

 同社は「2017年の霧島酒造は九州地区を中心に、ブランドが定着しつつある関西・関東エリアで販売を伸ばした」と分析。

 「原料『ムラサキマサリ』の収穫量が限られているため数量・期間限定で販売していた『赤霧島』や、『タマアカネ』を原料とする『茜霧島』の生産量が増えたことも、売り上げが伸びる一因となった」とみている。

photo 「焼酎メーカーの売り上げ」ランキングが発表された(写真提供:Getty Images)

 2位は「いいちこ」シリーズを展開する三和酒類(大分県宇佐市)。売上高は2.6%減の464億8200万円だった。「本格焼酎『いいちこ空山独酌』シリーズに米焼酎を追加するなど、消費者の嗜好の多様化への対応を図ったが、減収を余儀なくされた」という。

 3位はオエノンホールディングス(東京都中央区)を持ち株会社とするオエノングループ。「鍛高譚(たんたかたん)」などで知られる同グループの売上高は、0.5%増の396億3100万円だった。

 帝国データバンクは「17年6月の酒税法改正を受け、消費者に甲乙混和焼酎『すごむぎ』『すごいも』の価格・品質のバランスの良さが見直されたことが増収につながった」とみる。

九州の蔵元が多数ランクイン

 4位は「雲海」「いいとも」を手掛ける雲海酒造(宮崎市、3.5%増の169億9400万円)、5位は「吉四六」を展開する二階堂酒造(大分県日出町、3.1%減の155億円)だった。

 6〜8位は濱田酒造(鹿児島県いちき串木野市/「海童」など/132億9700万円)、薩摩酒造(鹿児島県枕崎市/「さつま白波」など/118億円)、若松酒造(鹿児島県いちき串木野市/「薩摩一」など/74億8100万円)――と続いた(注:濱田酒造の「濱」は異体字)。

 9位は高橋酒造(熊本県人吉市/「白岳」など/69億9700万円)、10位は本坊酒造(鹿児島市/「桜島」など/68億7200万円)となり、上位10社のほとんどを九州のメーカーが占めた。

photo 「焼酎メーカーの売り上げ」ランキング 1〜25位(=帝国データバンク調べ)

苦戦する企業も多いワケは

 トップ50社のうち、増収となった企業は18社だった一方、減収だった企業は29社に上った。横ばいは3社だった。また、当期純利益が判明した43社のうち9社は最終赤字を計上していた。

 帝国データバンクは「近年、大手総合酒類メーカーがスパークリングワインやハイボール、“家飲み”に適した缶チューハイや缶カクテルなどを世に出し続けている影響で、苦戦する日本酒メーカーが増えている」と分析。

 「ただ、ランキング4位の雲海酒造が投入した『木挽BLUE』は、市場のニーズにマッチした商品として売り上げが伸びている。劣勢をはね返すためには、各社も市場ニーズを捉えた商品の企画を継続していくべきだ。販売面についても、オンライン通販に対応しながら、積極的にブランドプロモーションを重ねていくことが重要だ」と提言している。

photo 「焼酎メーカーの売り上げ」ランキング 26〜51位(=帝国データバンク調べ)

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