子育てをするにあたっての理想の年収は? 0〜6歳までの子どもがいる既婚男女に聞いたところ、理想の世帯年収は1029万円(夫759万円+妻270万円)となり、現実の世帯年収755万円(606万円+149万円)との差は274万円であることが、明治安田生命保険の調査で分かった。
男女別に見ると、男性が回答した自分自身の理想の平均年収は759万円に対し、現実の平均年収は606万円、女性が回答した自分自身の理想の平均年収は270万円に対し、現実の平均年収149万円。女性よりも男性のほうが、自分自身の年収の理想と現実に開きが大きいことが明らかに。
この結果を受けて、明治安田生命チーフエコノミストの小玉祐一氏は「女性の平均年収が149万円にすぎず、理想の平均年収でも270万円にとどまっているのは、多くの子育て期の女性がパートタイマーとして働いている実態を示している。人手不足を反映し、日本の子育て期の女性の就業率はいまや米国とそん色のないレベルにまで上昇しているが、真の意味での社会進出が進んだとは言えない状況だ」としている。
子育てにかかる費用(月額)はいくらくらいなのだろうか。この質問に対し、平均金額は3万9240円。負担が大きいと感じるものは「保育園・幼稚園代」(61.0%)が最も多く、次いで「習い事やお稽古事の費用」(41.6%)、「食費」(25.8%)と続いた。
子育て費用が不足している人に不足金額を聞いたところ、平均で2万3982円。子育て費用を確保するために必要なこととして「自身の収入」(79.0%)を挙げる人が多く、以下「公的な支給」(67.5%)、「計画的な教育資金の積み立て」(65.5%)という結果に。
男女別でみると、最も差が大きかったのは「配偶者の収入がもっとも必要だ」で、男性が45.6%なのに対し、女性は70.9%。「理想の収入のために夫にもっと稼いでほしいという妻の気持ちがあらわれているのかもしれない」(明治安田生命保険)
インターネットを使った調査で、0〜6歳までの子どもがいる既婚男女1100人回答した。調査期間は4月12日から16日まで。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング