沖縄県が10月25日に発表した、今年上半期(4〜9月)の入域観光客数は前年同期比3%(15万1200人)増の510万7300人で過去最高を更新した。国内外の航空路線の拡充や、クルーズ船の寄港回数増などが主な要因となった。
一方で9月の入域観光客数は台風の影響を受け、4.3%(3万5600人)減の80万1500人で、前年同期比を下回った。2018年度の目標1000万人を達成するには、前年比4.4%増加が必要で県は取り組みを強化する。
上半期の観光客数の内訳は国内客が1.1%(4万500人)減の350万7800人だった。5、6月の麻疹(はしか)流行による旅行の自粛や7、9月に沖縄・日本列島を縦断した台風による空路の欠航が相次いだことが大きく影響した。
外国客は12.8%(19万1700人)増の168万9500人と過去最高を更新した。台風やはしかの影響が懸念されたものの、那覇〜高雄、那覇〜仁川を結ぶ新規航空路線の就航や、台湾・香港・韓国などの路線が拡充。またクルーズ船の寄港回数が前年同期比17回増の216回となるなど好調だった。
9月の観光客数の内訳は国内客が5.4%(3万2600人)減の57万1000人だった。台風接近による関西国際空港の一時閉鎖が影響し、関西方面の観光客数が18.1%(2万2300人)減の10万1000人となった。外国客も台風による空路・海路の欠航が相次ぎ、1.3%(3000人)減の23万500人だった。
県は18年度の観光客数の目標を1000万人と設定している。担当者は「目標達成のためには前年度比4.4%の増加率が必要だ。引き続き国内外のプロモーションや空路の搭乗率を上げる取り組みを強化したい」と話した。
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