金融事業に本腰のKDDI、スマホ決済のキャリアフリー化・カブコム出資など発表「スマホ中心」がキーワード(2/2 ページ)

» 2019年02月12日 18時04分 公開
[ITmedia]
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中間持ち株会社「auフィナンシャルホールディングス」設立

 構想の実現に向け、4月には三菱UFJ銀行と折半出資していたネット銀行、じぶん銀行の持ち株比率を63.8%に引き上げて連結子会社化する。

 Web専業の証券会社、カブドットコム証券へのTOB(株式公開買い付け)による出資も行う。買い付け期間は4月下旬から30営業日で、価格は1株当たり559円(計約876億円)を予定する。親会社の三菱UFJ証券ホールディングスもTOBに一部応じるため、出資比率は49.0%となる。

 多岐にわたる金融事業を統括するため、中間持ち株会社「auフィナンシャルホールディングス」を4月1日付で設立。じぶん銀行とカブドットコム証券のほか、金融子会社のKDDIフィナンシャルサービス、ウェブマネーなど計6社を傘下に迎える。

photo KDDIによる発表(=IR資料より)

社名もリブランド

 “auブランド”としての統一感をアピールするため、傘下の6社は19年度内に「au」を冠した社名に変更。じぶん銀行はauじぶん銀行、カブドットコム証券はauカブコム証券、KDDIフィナンシャルサービスはauフィナンシャルサービス、ウェブマネーはau PAY――などに刷新する。

 高橋社長は「(中間持ち株会社の設立によって)われわれの本気度をお見せしたい」とし、「顧客の生涯をサポートすることでエンゲージメントを高め、金融を中心に据えた形で通信とライフデザイン(金融・決済などの非通信事業)を融合したい」と語った。

photo 中間持ち株会社の設立に伴い、傘下の企業は社名を変える
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