新型コロナの余波、葬儀にも――9割の業者「参列者減った」「今後減る」感染症対策気にする参列者も多く(1/2 ページ)

» 2020年03月18日 17時30分 公開
[ITmedia]

 新型コロナウイルスの拡大により、外食産業やショッピングセンターなどへの客足は遠のいている。外出自体を避ける流れが加速し、イベントや人が集まる催しは軒並み中止となっている。結婚式の中止や延期などに悩む新郎新婦が話題となっているが、冠婚葬祭の1つである「葬儀」も同様のようだ。

photo 新型コロナの影響が葬儀業界にも(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

参列者の6割「会場入り口に消毒液」要望

 結婚式とは異なり、タイミングが不明確かつ日程を延期することができない「葬儀」。とある調査では、約9割の葬儀社が新型コロナウイルスにより「参列者は減少した」または「今後減少していく」と回答した。また、新型コロナを受けて参列者のうち59.8%が「会場入り口に消毒液を設置する」と葬儀社に要望する結果となった。

 今回の調査は、終活関連サービスを提供する鎌倉新書がインターネット上で2月〜3月にかけて実施。同社が運営するサービス「いい葬儀」提携葬儀社128社と、直近2年半以内に葬儀を行った(携わった)経験のある、日本全国の40歳以上の男女2,000人に対してそれぞれ行った。

photo 葬儀社に聞いた「新型コロナの参列者数への影響」(鎌倉新書の調査)

 直近2年半以内に葬儀を行った(携わった)参列者への調査では、葬儀社に希望する対応のうち最も多かったものは「会場入り口に消毒液を設置してほしい」 (59.8%)で、続いて「葬儀会場でマスクを配布してほしい」(52.8%)、「葬儀スタッフもマスク・手袋を着用していてほしい」(46.4%)だった。

photo 参列者が葬儀社に希望する対応(鎌倉新書の調査)
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