年収に対する貯蓄の割合、10%以下は“浪費家”認定 貯蓄家の割合は?(1/2 ページ)

» 2020年11月14日 05時00分 公開
[ITmedia]

 松井証券は、子どもと親のいる20〜60代男女800人を対象に、「老後資金に関する調査」をインターネットで実施した。

 年収の貯蓄割合に関する言葉の定義について中央値で集計したところ、年収の0〜10%の貯蓄で“浪費家”、11〜29%の貯蓄で“一般的”、30%以上の貯蓄で“貯蓄家”という認識であることが分かった。

phot 年収の0〜10%の貯蓄で“浪費家”、11〜29%の貯蓄で“一般的”、30%以上の貯蓄で“貯蓄家”という認識であることが分かった(以下リリースより)

 現在の世帯貯蓄額は、中央値で20代は100万円、30代は300万円、40代は350万円、50代は500万円、60代は1200万円と判明。一方、理想の世帯貯蓄額は、20代が480万円、30代と40代は1000万円、50代は2000万円、60代は3000万円だった。年代が上がるにつれて理想と現実の差が大きくなる傾向にあり、60代の差額は1800万円に達した。

phot 貯蓄額の理想と現実。年齢が上がるにつれて、理想と現実の差は広がっていく

8割以上が老後に不安

 また、「老後に不安がある」と回答した割合は43.1%、「やや不安がある」は40.5%で、全体の8割以上が老後に不安を抱えていた。世代別に見ても大差はなく、全世代が老後を案じていることが分かった。

phot 老後に不安はある?
phot 老後に不安はある?(年代別)

 そこで、具体的な不安を尋ねると、1位 は「老後の資金」で79.5%だった。ついで、老後の健康維持(53.1%)、老後の夫婦関係(27.7%)という結果になった。

 中でも、60代で「老後の資金に不安を抱えている」と回答した人のうち、「現在の貯蓄だけでは老後資金が足りないと思う」という割合が67.9%を占めた。「ややそう思う(23.5%)」も合わせると、60代の9割以上が現在の貯蓄だけでは老後の資金が足りないと感じているようだ。

phot 具体的な不安は?
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