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» 2021年03月08日 10時00分 公開

Globalstarが日本の衛星IoT市場に本格参入 注目3製品を紹介IoTで新ビジネスを創出

[PR/ITmedia]
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 インターネットの拡大とIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の普及により、現実空間で収集した大量のデータを分析して新しいビジネスや社会課題の解決に活用する動きが加速している。例えば、物流トラックの位置を追跡することで流通の最適化や盗難の防止に役立てる、農地の土壌データや気象状況をリアルタイムに観測して農作物の収穫量を最大化する、あるいは広範囲な潮流の分析により漁業の養殖タイミングの判断、また世界的なマイクロプラスチックによる海洋汚染問題に取り組むなど、非常に幅広い分野でその利活用が期待されている。

 総務省が発表した調査(「デジタルデータの経済的価値の計測と活用の現状に関する調査研究」)によれば、企業が分析に利用しているデータのうち、GPSデータやセンサーデータを取得するIoTデバイスは、2015年と2020年の比較で約4倍〜7倍の伸びを示し、今後も大きく増加すると予測されている。ただし、IoTの活用には通信インフラ上の課題もある。これらのセンサー情報の送信には、一般的に移動体通信システム(携帯電話網)の利用が想定されており、基地局を設置できない山岳地帯や砂漠、海上や洋上、島嶼部など、開発の進んでいない地域では機能しないからだ。

 このような、地上系ネットワークではカバーできない場所に展開されたIoTデバイスのデータ収集に利用されているのが衛星通信網だ。とはいえ、通信モジュールを調達して目的に合わせた回路設計を行い、計測データを衛星通信経由で取得(クラウド上に保存)するシステムを開発するのは大きなコストがかかる。そのため、知見を持たない企業の新規参入や、大量の衛星IoT機器が必要な大規模調査に利用することは難しい。

 そこで注目されているのが、2018年より日本市場へ本格参入したGlobalstarの衛星通信システムである。同社は122カ国で利用できる衛星携帯電話サービスを提供するグローバル企業で、2017年9月に日本法人(Globalstar Japan)を設立。衛星携帯電話をはじめ、位置情報のトラッキングに特化した製品を中心に、複数の衛星IoTデバイスを日本に展開している。

 その特徴は圧倒的な使いやすさと低コスト。同社は、32基の低軌道衛星群による独自の通信網を構築しており、通信料(一部のモデルではアプリケーションも)込みのパッケージ販売により、より安価、かつ容易に1台からでも手軽に導入できる。また、静止軌道衛星を使う通信に比べて通信遅延や消費電力でも優位性があるという。ここでは近日中に日本に投入予定の製品を含む最新のIoT端末を紹介しよう。

Globalstarの位置トラッキング製品のカバー地域。濃い色で覆われた範囲は、1つのメッセージを20分以内に正確に送信できる確率が96%以上のエリア

山岳利用の定番モバイルモデルがバージョンアップ「SPOT Gen4」

SPOT Gen4

 登山家や林業従事者に救命用通信回線を提供するモバイルデバイス「SPOT」シリーズに最新世代の「SPOT Gen4(スポット・ジェン4)」が登場した。前モデルのSPOT Gen3®と同じ基板を採用しつつ筐体を最適化。ヘルプボタンや非常時に利用するSOSボタンのカバーがマグネット付きになり、防塵・防水規格がIP67からIP68(水没しても影響のない防水性能)へと向上している。

 ポケットに入る本体サイズや持ち運びに適した約142gの重量から、一般的なレジャーやハイキング、山岳マラソンなどでの利用をはじめ、世界的な登山でも広く利用されている。また、企業利用では山間部にある鉄塔、送電設備管理や鉄道、高速道路などの工事現場、林業の現場で働く人々の“必需品”になっているという。当然、動作可能温度は−30度〜60度と過酷な環境下での利用を想定した設計だ。

 リチウム電池4本で動作し、携帯電話のエリア外にいても事前に設定したチェックインメッセージ(ユーザーの位置情報およびGPS座標付きのテキストメッセージ、またはGoogle Mapsへのリンク付き電子メール)を1250回送信可能。また、位置情報を定期的に送信(2分半間隔から60分間隔まで)することで、ユーザーの移動経路を取得し、Webブラウザベースのビュワーソフトで確認できる追跡サービスも標準で利用できる。本体に振動センサーを内蔵しており、ユーザーが移動しているときだけ位置情報を送信して、電力消費を抑えることも可能だ。なお、SPOTシリーズのSOS信号で送られる捜索救助活動依頼が1日あたり約2回、世界のどこかで発生しているという。

標準で利用できるWebブラウザベースのビュワーソフト

ソーラーパワーでメンテナンスフリー設計「SmartOne Solar」

SmartOne Solar

 人が住んでいない地域でも利用できる衛星IoTデバイスだが、その多くはバッテリー動作が基本だ。このため、長期間にわたる海洋調査などには向かず、また機器が多くなると電池交換などのメンテナンスコストも増大してしまう。

 そこで開発されたのがGlobalstarの次世代製品「SmartOne Solar(スマートワン・ソーラー)」だ。同製品はソーラーパネルを内蔵し、太陽光を動力として本体の位置情報や動体検知、外部センサーで取得したデータの衛星通信が行える。太陽光で充電するNiMHバッテリーの使用期間はなんと最大10年。電源がなく携帯電話が通じない場所でも最大10年間をメンテナンスフリーで運用できるというわけだ。

 その用途は、建設現場の重機や海上コンテナなどの資産管理、林業・農業・鉱業など幅広い。例えば、将来的な漁獲高の管理を目的として、漁船の船首にSmartOne Solarを装着し、漁船の動きを管理追跡するなどのプロジェクトでの利用もあるという。また、ある天然ガスの管理施設では、巡回によるメーターの目視からSmartOne Solarによる遠隔監視へと切り替えたが、その際に防爆仕様(爆発を防止する構造)であることが条件だったそうだ。このように、使用機器に高い安全性が求められる危険な場所での利用も期待されている。

 また、移動を検知するセンサーと移動距離に基づく盗難アラート機能により、電源の取りづらい大型コンテナの位置確認や盗難防止に役立てるといった利用法も考えられる。IoTデバイスを活用した物流系ソリューションを企画・開発するSIerには朗報だろう。

コインサイズの衛星通信トランスミッター「ST100」

ST100

 3つ目に紹介するのは、GPSと衛星通信モジュールを1つのボードで提供する「ST100」だ。自社の製品にGPSや衛星通信を組み込みたいという機器メーカーのニーズに応えたユニークな製品で、幅約50.8mm、高さ25.4mm、重さはわずか6グラムというコンパクトなサイズを生かし、牧場での動物や家畜管理、野鳥の研究、海洋調査で使われる小型ブイなどに使われるという。

 例えば、広大な敷地で数千頭の牛や馬を飼っている海外の牧場では、家畜の状態を目視で確認することがほぼ困難なため、ソーラーパネルとST100を組み込んだアニマルトラッキング用タグを開発。これを耳や首輪に装着することで衛星を使ったライブモニタリングを実現している。牧場のどこにどの牛や馬がいるのか、オンラインでいつでも確認できるというわけだ。

牧場で利用されているST100をベースに開発されたアニマルトラッキング用タグ

 ST100は1チップボードで価格が安く超小型であるため、幅広い分野での利用が期待できる。それぞれの企業が持つ既存の機器に、Globalstarの衛星IoTデバイスを組み合わせることで、これまでにない新しいビジネスが生まれそうだ。

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提供:株式会社Globalstar Japan
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ビジネスオンライン編集部/掲載内容有効期限:2021年3月25日