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» 2021年05月22日 08時00分 公開

ホリエモンが「テレビはインターネットに完敗した」と断言する、これだけの理由堀江貴文が説く「経営者は非常識であれ」(1/2 ページ)

ホリエモンこと堀江貴文が考える今後のメディアビジネスの方向性を語ってもらった。堀江は2020年3月、日本のメディアが成功していないカルロス・ゴーン氏の単独インタビューを実現した。「あらためて思う。マスコミ、とりわけテレビの役割は、もう終わりつつある」という。ホリエモンのメディア論とは?

[堀江 貴文,ITmedia]

 あまたの事業を成功させてきた起業家、ホリエモンこと堀江貴文。時代の寵児(ちょうじ)といわれ、ITビジネスや宇宙事業など、それまでの常識を覆す手法で自らの構想や事業を実現してきた。ただ、初めからその背景に莫大な資金や、特殊な才能があったわけではない。 堀江自身が好きなことに没頭してきた結果、ビジネスが生まれていったのだ。

 起業家・堀江のメッセージは、いたってシンプルだ。

 あえてレールから外れよ。

 3歳児の気持ちで、のめり込め。

 常識とか世間体なんか、ぜんぶ無視だ!

 近刊『非常識に生きる』(小学館集英社プロダクション)では「自分の人生を取り戻す」ための、41の行動スキルを指南している。書籍の内容から、堀江が考える今後のメディアビジネスの方向性を語ってもらった。

堀江貴文(ほりえ・たかふみ)1972年福岡県八女市生まれ。実業家。SNS media&consultingファウンダーおよびロケット開発事業を手掛けるインターステラテクノロジズのファウンダー。現在は宇宙関連事業、作家活動のほか、人気アプリのプロデュースなどの活動を幅広く展開。2019年5月4日にはインターステラテクノロジズ社のロケット「宇宙品質にシフト MOMO3号機(MOMO3号機)」が民間では日本初となる宇宙空間到達に成功した。著書に『ゼロからはじめる力 空想を現実化する僕らの方法』(SBクリエイティブ)、『非常識に生きる』(小学館集英社プロダクション)など(撮影:山崎裕一)

重要人物にも直接アクセスできる。もうマスメディアは必要ない。

 2020年の3月初め、レバノンに飛んでカルロス・ゴーン氏と対談を行った。対談動画は収録後、すぐに自分のYouTubeチャンネルで公開した。僕の公式チャンネルのなかでも飛び抜けた勢いで再生回数を伸ばし、あっという間に200万回再生を超えた。日本のメディアが、どこも成功していない単独のインタビューだ。

 あらためて思う。マスコミ、とりわけテレビの役割は、もう終わりつつある。

 スマホの出現で、情報の発信・受信の潮流は、垂直統合から水平分業の領域へ移りつつある。テレビ(垂直統合)の情報より、インターネット(水平分業)の情報の方が、いまやメジャーであるということだ。

 多くの人に娯楽と優れた情報を届けるツールとしての勝負で、テレビはインターネットに完敗している。スマホの出現で、完全に結着(けっちゃく)がついたのではないか。

 日本の司法の実態に異議を唱えるゴーン氏と、どうしても直接、会って話しをしたいと考えていた。レバノンでの対談は、個人の力でゴーン氏と連絡をつなぎ、取材することができた。接触の交渉に利用したのは、スマホだけだ。

 大手テレビ局もコンタクトを取りつけられなかったニュースバリューの高い情報を、僕みたいな個人が工夫次第で獲得できるのだ。

 グローバル社会で、一番有効なのは、個人の力だ。

 大きな組織も、優秀な人材が集まりやすいなど利点はあるが、何かを発信したりクリエイトしていくなら、個人で動いた方が、圧倒的に効率がよい。

 世界中を実際に回ってみて、「個人の時代」だという認識は強くなった。既得権益に守られていた会社組織やグループ体制は、急速に力を失い、スマホを駆使して行動する人の存在感が高まっている。

 大手メディアの発信力が最強という、メディア界の常識は、ほぼ覆った。

 1%の視聴率より、個人のTwitterで1万リツイートされる情報の方が、社会には影響力があるだろう。

堀江氏が運営するユーチューブチャンネル「ホリエモンチャンネル」より
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