JASRACの分配額ランキング 3位「Lemon」、2位「Pretender」、1位は?(1/2 ページ)

» 2021年05月23日 21時00分 公開
[秋月かほITmedia]

 日本音楽著作権協会(JASRAC)が、2021年のJASRAC賞、および分配額のTOP10を発表した。1位は「紅蓮華」、2位は「Pretender」、3位は「Lemon」だった。

 JASRAC賞は、音楽配信、カラオケ、CMなど、前年度にJASRACからの著作物使用料の分配額が多かった作品の作詞者・作曲者・音楽出版社に与えられるもの。1982年創設で、21年で39回目となる。国内の上位3作品を金・銀・銅賞、海外の著作権管理団体からの入金が最も多かった国内作品を国際賞、分配額が最も多かった外国作品を外国作品賞として表彰している。

 20年度の分配対象楽曲数は、277万8889曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者7万6278人、音楽出版社2888社になる。このほか、126の外国団体を通じて37万9850人の著作者、5万258社の音楽出版社に使用料が分配される。

3位「Lemon」

【作詞・作曲:米津玄師 音楽出版社:日音】

 収録アルバム「STRAY SHEEP」は200万セールス以上、オリコン年間アルバムチャートでの1位をはじめ、20年の年間ランキング/受賞で46冠を達成。18年2月の配信以来、幅広い分野で利用されており、昨年の金賞に続き、銅賞を受賞した。

2位「Pretender」

【作詞・作曲:藤原聡 音楽出版社:フジパシフィックミュージック】

 19年5月公開の映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」の主題歌に起用され、日本で初めてストリーミング再生数が4億回を突破(Billboard JAPANの公開情報)。インタラクティブ配信の分配額が1位、カラオケの分配額が2位となり、初の銀賞となった。

1位「紅蓮華」

【作詞:LiSA 作曲:草野華余子 音楽出版社:ソニー・ミュージックパブリッシング】

 テレビアニメ「鬼滅の刃」(19年4月〜9月放送)の主題歌として書き下ろされ、20年10月にストリーミングの再生数が2億回を突破。インタラクティブ配信の分配額が2位、カラオケの分配額が1位で、初の金賞を獲得した。

JASRAC賞 紅蓮華の分配構成比

LiSA氏の受賞コメント

長く愛していただき、とても光栄です。原作からテレビアニメまで、関わりある多くの方々の熱い愛情を受け取り、自身の心の中にある"強さ"と向き合いながら、言葉を探した楽曲でした。どんな日々も越え、水面に美しく咲く蓮の花のように、彼らと私たちの物語が、強く咲き誇り続けますように。

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