中東カタールで開催中のサッカーワールドカップ(W杯)で、日本代表がグループステージを首位通過し、初の2大会連続の決勝トーナメント進出を果たした。初のベスト8進出をかけ、12月6日未明にクロアチア代表との大一番に臨む中、スポーツバーが盛況な様子を見せている。代表の活躍で、ファン同士での試合観戦を希望する人が増加しているためで、東京都内の店舗では予約が相次いでいる。
英国風パブ「HUB」を運営するハブ(東京都千代田区)によると、4カ国が総当たりで対戦する「グループステージ」3試合の結果で、クロアチア戦の観戦予約に関する問い合わせが増加。特に問い合わせが多いのが新宿、渋谷、池袋の都内繁華街の店舗だという。
ドイツやスペインなどのW杯優勝経験国と対戦したグループステージでは、満席となり、立ち見が出るほどだったという。通常営業時との比較を聞いたところ、同社は「人数ベースでは公開していない」とした上で「前回ロシア大会開催時と比較すると、1カ月の売り上げが2割ほど増えている」と明らかにした。
HUBのようなチェーン店だけでなく、サッカー通が集う個人経営の店舗も盛況だ。スコットランドやイングランドなど英国の“フットボール”ファンが通う「2ND HALF」(セカンドハーフ、東京都新宿区)では、試合前の段階で予約が満席となった。
26年間の英国在住歴を持つ店主によると、特に盛況だったのが、初戦のドイツ戦。予約なしのサポーターも含め、最終的に60〜70人ほどが来店し、HUB同様に立ち見の観戦者が出た。日本時間の早朝4時キックオフだった最終戦のスペイン戦も、同様の盛況ぶりだったという。
店主にクロアチア戦の予約状況を聞くと「座席はほぼ埋まっている」とのこと。観戦希望の場合はグループステージ3戦同様、立ち見になる可能性がある。
平日の深夜という、多忙を極めるビジネスパーソンが視聴するには厳しい時間帯だが、史上初の8強進出へ、日本からの声援は選手たちの後押しになるはずだ。試合は6日午前0時(5日24時)開始となっており、ABEMAとフジテレビ系列で放送される。
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