この記事は、『上手に時短できる Excel仕事の教科書』(星野 結城著、SBクリエイティブ)に掲載された内容「『参照元、参照先がわからない(汗)』がたちまち解決! 参照元、参照先をトレースする」に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
資料の作成を進めていくと参照元、参照先の数式が入り乱れ、どの数字がどこの数式をもとに算出されたものかが分からなくなってしまいます。そのようなときに参照元、参照先のトレースが便利です。
Excelのトレース機能とは、数式とセルの参照関係を矢印で表示してくれるもので視覚的に関係性を理解しやすくなります。参照元のトレースは、数式に入っているセルが、どのセルを参照しているのかを表示します。いくつも繰り返された複雑な参照の場合、矢印元のトレースを何度もたどれば、最終的にいちばん最初の参照先を探すことができます。これは、参照時にエラーが出た際に間違っている箇所や原因を探す際に、非常に重宝します。
逆に参照先をトレースすることも可能です。基本的には参照元のトレースと同じことで、参照先を矢印で可視化できるというものです。この機能はセルを削除するときなどに、そのセルを参照している数式の有無をチェックできます。数式エラーでありがちな、削除によって参照がなくなるというトラブルを防げます。
トレースで表示した矢印は自動で消えません。チェックが完了したら削除しましょう。[数式]タブの[ワークシート分析]グループの[トレース矢印の削除]をクリックします。
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