順位が落ちた理由は? 沖縄旅行の満足度、2位→9位にじゃらん調査、3位以下は初めて

» 2023年09月05日 12時56分 公開
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 リクルート(東京都)の調査研究機関じゃらんリサーチセンター(沢登次彦センター長)は31日、那覇市のホテルで2022年度の国内宿泊旅行の調査結果を発表した。沖縄来訪者の総合的な満足度の全国順位は前年度の2位からランクを落として9位となった。

 満足度は旅行内容について「とても満足」「やや満足」と答えた人の割合を集計。沖縄は88%(前年度比4ポイント減)だった。比較できる18年度以降で3位以下にランクを落とすのは初めて。

 一方で「とても満足」に限ると、55.9%(前年度比1ポイント減)となり5年連続1位だった。沢登センター長は「項目別で飲食物の満足度が12位と前年度から順位を大きく落とした」と指摘。全体の満足度に影響したと分析した。

沖縄来訪者の総合満足度と項目別評価

 項目別では「現地へのアクセス」が前年度比5ポイント減の43%で21位となり、唯一全国平均を下回った。「体験・アクティビティ」「地元の人のホスピタリティ」「現地で観光情報を入手できた」は1位だった。

 平均宿泊数は3.05日と全国トップ。連なって消費額も上がり、大人1人当たりの宿泊旅行単価は12万8600円で1位だった。2位は北海道で9万2100円、3位は東京都で7万3800円と続いた。

 沢登センター長は「消費額と満足度を見比べ、関係性の高い点に施策を講じる必要がある」と話した。

 調査は22年度に宿泊を伴う国内旅行(出張・帰省・修学旅行を除く)をした国内在住の18〜74歳の男女を対象にインターネットで調査した。3万469件のうち、沖縄の旅行件数1039件を分析した。(政経部・國吉匠)

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