那覇空港ビルディングは5日、プライベートジェット(ビジネスジェット)専用レーンを報道各社に公開した。1日から運用を開始。国内・国際線の保安検査や出入国審査などをプライバシーに配慮しながら短時間で受けられる。消費単価の高い富裕層の受け入れを促し、県内での観光消費額の増加が期待できる。
専用レーンは「プレミアムゲートラウンジ(PGラウンジ)」の名称で、国際線ターミナルビル1階に開設された。面積182平方メートルの個室になっており、駐機場から車両でラウンジに横付けできる。
ラウンジに入ると、検疫審査や出入国審査、税関検査などをワンストップで受けられ、3人程度なら10分ほどで終わるという。
使用時間は午前6時〜午後10時。使用料は1便当たり国内線が15万円(税別)、国際線20万円(同)。完全予約制で、利用時は1グループ貸し切りになる。
那覇空港には2019年度にプライベートジェットが出発・到着合わせて約100件あった。本年度も既に36件の利用があり、PGラウンジの運用開始で、今後さらなる利用増加が期待される。 那覇空港ビルディングの平敷達也専務は「人目を気にせず短時間で、ランの花に囲まれ、最初から最後まで沖縄の雰囲気を感じながら過ごせる。認知度向上に努めたい」と話した。(政経部・川野百合子)
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