スバル「レヴォーグ」「フォレスター」10万台超リコール 排気ガス耐力不足などで

» 2023年11月13日 10時47分 公開
[ITmedia]

 圧力センサーが排気ガスへの耐久性が不足しているなどとして、国土交通省は、スバル「レヴォーグ」 「フォレスター」など10万台超がリコール対象になったと発表した。スバルは対象者に通知し、交換作業などを進める。

photo 「レヴォーグ」(出典:スバル公式Webサイト)

 リコールとなったのは、2020年10月から23年10月に生産された「レヴォーグ」(5万2320台)、「フォレスター」(2万7152台)、「レガシィ」(1万6012台)の計9万5484台。排気ガス再循環装置(EGR)に搭載した「EGR 圧力センサ」に関して、排気ガスに対する耐久性が不足しており、排気ガスによる腐食からセンサ出力異常を起こし、警告灯点灯、加速不良に至る可能性があった。最悪の場合、エンジンが始動できない恐れもあるという。市場からの情報提供で判明したが、2320件の不具合が発生していた。

photo 「フォレスター」
photo 「レガシィ アウトバック」(ともに出典:スバル公式Webサイト)

 スバルは全車両に対し、EGR 圧力センサを対策品に交換した上で、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを書き換え、改善に努める。

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 スバルでは他にもリコールが出ている。動力伝達装置(インヒビタスイッチ)の製造工程において、溶着が不十分となり、シール性が不足している車両が発生した。スイッチ内部に水分が浸入した場合、接触不良で始動不良や後退灯不点灯に至る可能性があるという。対象は21年2〜7月に生産されたレヴォーグ(9645台)、フォレスター(3423台)の計1万3068台。この2車種に限ると、圧力センサーの不具合を含め、10万8552台がリコールとなった。

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 その他、動力伝達装置(フロントドライブシャフト)の強度不足が判明し、23年9月に生産した「クロストレック」(70台)、「インプレッサ」(30台)、「フォレスター」(42台)、「WRX」(27台)、「レガシィ」(11台)の計180台がリコール対象になっている。

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 リコール理由や対象車種の詳細は国交省の公式Webサイトで公開している。

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