メールや写真全てが消える グーグル放置アカウントの「12月問題」

» 2023年11月30日 16時07分 公開
[産経新聞]
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 長期間使っていないグーグルのアカウントが、12月1日から順次削除される。頻繁には使わないアカウントとはいえ、削除されるのはGメールをはじめ、グーグルフォトに保存している写真やグーグルドライブのファイルなど、そのアカウントに関わるデータ全て。特に用途に応じて複数のアカウントを所持している人は、グーグルの「12月問題」を前に11月中に対策しておく必要がある。

 グーグルは今年5月、「無効なGoogleアカウントに関するポリシー」を発表。その中で、グーグルには2年以上使用していなかったアカウントを無効とみなし、データなどを削除する権限を有すると説明した。

 その削除が始まるのが12月1日。発表によると、削除は、まず作成後に一度も使われていないアカウントから始められ、段階的に進められていくという。

 グーグルがこうしたアカウントの削除に踏み切った理由には、セキュリティー対策が挙げられている。古いまま使われていないアカウントは、他のサービスとパスワードを使い回していたり、2段階認証を設定していなかったりする場合が多く、個人情報の漏洩やハッキングによる悪用の可能性が高いとしている。

 削除を防ぐには、2年以上使っていないアカウントにまずログインした上で、検索を利用したりメールを閲覧したりすればいいという。

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